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Persons waiting
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千晴を待つ理由は一つしかない。
学校が終わって帰宅するであろう彼を迎えに来たのだ。
時々赤松と共に千晴を迎えにあがるのだが、今日は赤松が仕事に赴いていてこれなくなってしまった。そこで時間に余裕があった甲斐田が自主的に訪れたのだった。
いつもなら赤松とどちらが千晴を迎えに行くのか言い争うところだが、競争相手をまんまと出し抜いた甲斐田は嬉々として車に乗り込んだ。
結局殴り合いの寸前まで口喧嘩をして菊次にぶん殴られて二人で行くことになる。今日はその邪魔物がいない。
千晴には既に迎に来ているというメールをうっている。場所もちゃんと告げてあり、甲斐田はただ待てばいいだけだ。
もう少しで帰宅時間だろうか。時計をちらりと見やり車の中から流れゆく制服の群れをじっと見つめたのだった。
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