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You are the hero
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「あー坊ちゃんおかえりー今日も学校お疲れ様ーあれー?今日は特に疲れてるねどしたのー?」
「今起こってる頭痛は確実にお前のせいだよボケ」
疲れを上乗せされため息をつく。テレビボードに備え付けられてる薄型テレビのすぐ前で、赤松はあぐらをかいてどっかり座り込んでいた。
コマーシャルらしく聞き覚えのあるフレーズが流れてきた。
「てかお前テレビとの距離近すぎ。ソファ座ればいいだろあるんだから」
「えーソファだと遠く感じるじゃんー俺は大画面で楽しみたい派なんだー」
「目が悪くなるぞ。これ以上視力落ちたら歳くったとき後悔することになるぞあっもうおっさんか」
「おっさん扱いやめて!?まだ20代だから人生これからだから!俺は視力いいから大丈夫だもんねー坊ちゃんこそエロゲのしすぎで目を酷使しないように気をつけてねー」
「エロゲなんて...やってねえ!!」
「ちょっと間があったことは流しておいてあげるよーあっ始まったー!」
自分でもアホだなと思う会話をしている間に赤松のお目当ての番組が始まったらしく画面に注目した。
こいつどんな番組見るんだろ限られた短い時間でクッキングするあれか?
液晶テレビを見やると、軽快なBGMと共に画面が切り替わる。顔まで覆われた装飾済みの赤いライダースーツ。額に入ったVのマークがきらりと光る。ポージングを華麗に決め、その男は叫んだ。
『勝利の二文字はオレのもの!ヴィクトリー戦隊赤の筆頭!ヴィクトリーレッド!ここに参上!』
って戦隊ヒーローものかよ!?
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