アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
17.
-
翌週土曜日は、引っ越し当日。
午前中に柳の荷物を運び出し、午後から久弥の荷物を運び入れる。
元々2人とも物を溜めるタイプじゃないし、業者のバイト君が当たりだったようで、あっという間に運搬作業は終わった。
柳の方は、後は勝手にやるだろうから、2人で久弥の分の荷ほどきをする。
荷物の匂いが気になるらしく、椿がゴロゴロと寄ってくるのを時折構いながら、荷ほどきは順調に進む。
が、もちろん俺が“同棲”一日目に大人しくしてるワケは無い。
ちょっと作業に飽きてきたので、ダンボールを前に座り込みテキパキと荷物を出す久弥を、後ろから抱き締める。
項を舐めると、久弥が「んっ」と小さく喘いだ。
怒られるかなと思っていた俺の予想は外れ、久弥がダンボールから俺の腕へと手を移す。
顎を掴み、強引に後ろを向かせると、素直に従う。
トロンとした目で、俺を見つめてくる。
たまには、従順な久弥も可愛らしい。
まあ、いつもなんだかんだ言って、最後は従順だが。
久しぶりに直に久弥を感じたくて、風呂に連れ込む。
ちょっと抵抗されたが、キツく抱き締めて「直に感じたい」と思いを素直に伝えると、顔を紅潮させながらも身を任せてくれた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 85