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契約というのはオレが田嶋たちの借金返済のために肉便器となって体を売るということだった
「そういうわけだ、そこにサインしろ」
「っ…しま、した」
色々書かれていたけどペンが置かれサインを促された。読もうとすると断れると思っているのか? と低めの声で言われて中断される。慌てて名前を書いて隣に親指に朱肉のインクを付けて押した。その瞬間契約書は回収された
「これでお前さんは返済までワイらの肉便器や。何をされても御礼を言えよ」
「はい……っ」
携帯を投げられた。これは連絡用として持っておかなければいけないらしい。そして着信があればすぐに答えないといけない。念願の携帯が田嶋たちの呼び出しようなんて最悪だった
どうやって家に帰ったのかはあまり覚えていない。ケツの穴が痛いせいでいつもより遅い足取りで時間は掛かったと思う。部屋には電気がついていないから親父はまだ帰っていなくて安心した。オレは即行でシャワーで体を洗った。1分でも、1秒でも早く精液を洗い流したかったのだ。汗臭いタオルである程度拭いたけどそれでも髪に掛けられたのは絡んで中々取れなかったから。お湯が穴に触れて痛かった。中に出されたのを出したかったけど無理そう
何度も洗ってとりあえず終えたら布団に入った。おなかが空いてるけど食べる元気はない。瞼を閉じると色々考えてしまうが、今日はどうしてこうなったのか。親父が借金をしたからだ。ヤミ金になんて手を出さなければこんな目に遭うことなんてなかったのに。親戚に借りればまだ良かったんじゃないかと思うが、これまでに何度も借りているから無理だったと思う。しかも入学金なんて大金だから余計に
親父はオレに野球をやらせたがっているけど、べつにプロになりたいとかじゃないから高校はしなくてもいいかなと思っていたのに、中学の監督が余計なことを言わなければ私立になんて行かなくてすんだんだ。いや、そもそもオレが野球をやらなければ良かったのか? 他のスポーツと比べても野球は道具やユニホームの消耗が激しいから何度も換えないとしっかりとした練習ができない。ましてやオレは捕手だから防具代も掛かっている
「オレの…せい?」
借金の原因がオレのせいなのかと気付いたら、なんだか虚しくなった。家が貧しいのも、親父が疲れてても仕事をするのも、頭を下げてお金を借りるのもすべて、オレの所為だったんだ。深夜になっても働く親父はオレが苦しめているようなものだ。最低な親不孝者だ
この借金はオレが返済するべきなんだ。でも男とセックスして体を売ることに抵抗はあるけど、スポーツ推薦で引退まで辞めることはできない。退学をしてでもと田嶋に言ったが700万の借金を普通に働いて返せる額じゃない。ならもう我慢して田嶋の言いなりになって返すしかない。親父だって深夜まで働いているんだから、オレだって男とセックスをすることを我慢すればいい。そうすれば借金は返せる
オレの借金なんだから、オレが返さないといけないんだ
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