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言葉遣いまで強要されたらまた男としてのプライドが壊される。これ以上は許して欲しかった。土下座してでも解放して欲しいと願いたい。泣き声を堪えながら泣いていると乾いた何かが髪に乗った
「………?」
「お駄賃だ。球児のバージン喪失初セックスのビデオはよく売れたぞ!これからも謝金のために頑張れよ野球少年」
「っ……ぁあっぁぁぁぁあああ!!」
ダメだ。壊れそう。自分の所為でできた借金だけど、頭に乗ったナニか。それは千円札だった。4枚もあったので4千円。お駄賃として田嶋が気前よくくれたのだとしても、オレが体を売って稼いだ金、であることに変わりはない。レイプまがいであっても。ほんとうにオレは体を売ったという事実を現実として受け止めてしまった
泣き崩れたオレは汚れた体を綺麗にすることも忘れて部活で使ったタオルで雑に拭き取るだけで学生服を着て家に帰った
「親父……まだなんだ…」
最近親父の帰りがさらに遅くなった気がする。心なしか疲労も睡眠で取れていないのか隈ができていたこともある。なんの仕事をしているのか聞いてもいつもの土木作業だという。夜間は給料が上がるからと張り切っているとだけ。でもそれが嘘だとオレは分かった
親父の体からあの臭いが、精液の臭いがしてくるのを。ちゃんと仕事をしているのなら汗臭いだけなのに、それが香るということは親父も体を売っているということだ。相手が誰なのかは分からないけど。とにかくオレは風呂に入り今度はちゃんとこびりついた精液を洗い流した。何度も何度も。そうじゃないといつまでもオレの体から臭ってバレてしまいそうだから
次の日も部活。強いところだから当然キツイ。幸いなのが1年だから体作りから始めないといけないのでボール拾いやキャッチ練習、バッティングや筋トレが殆ど。終わりごろに大体1時間ほどだけどピッチャーとキャッチャーは投球練習を行える。即席のバッテリーで正式な決定は半年後だ。毎日のセックスに続けて練習をすれば体力的にも限界がある
「っぐ!!……すまん!」
集中力が切れかけたのか下に落ちていくボールを捕れず股間に直撃した。膝を付いて股間を押さえて激痛に耐える。捕手は股間にもファウルアップを装備している。そうでもしないと今みたいに当たると最悪金玉が潰れるから。隣に居るキャッチャーも声を掛けてきて心配してくれる。この痛みは同じポジションのやつにしか分からないし、捕手をやっていれば必ず経験する。登竜門と言っても間違いではないと思う。けどファウルカップを付けているとはいえ痛い。直撃のダメージを軽減するってだけ
それに高校になってボールは硬式だから中学までの軟式と比べれば硬くて、高校生だから腕力もあり速度もあるから激痛は今まで以上に大きい。まだ痛みはあるが動けないほどではなくなったので、今投げている相手にボールを投げ返して練習を続ける。今すぐ足を閉じて痛みが引くまで手で押さえたり揉んだりしたいけど、いまは地獄を少しでも忘れられる唯一の時間なんだ。痛みに耐えてボールを捕り続けた
「夏樹!ごめん、ちんこ痛かったろ?大丈夫か?」
「大丈夫だって!…直撃だからいてーけど、キャッチャーやってりゃああいうのよくあるし。そこまで気にするなよ」
先輩達が帰って道具の掃除や片付けやグラウンド整備を終えた1年はやっと部室に入り着替えることが許される。この学校で1年は雑用係なのだ。マネジはいるけどやっていることは記録や草むしりとかマシンにボール置いたりとかドリンク補充など色々
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