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⑤
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「おーいジジイ!」
「客がいる前ではマスターと呼べといっているだろうが」
「80いってんだからジジイで間違ってねぇだろ?」
街中でも静かな方面にある一軒の喫茶店。そこへ夏樹俊哉を犯した男が入店し、容赦のない言葉で呼ばれた店主はやれやれと姿を現す。現在は営業時間外でいるのは店主と男のみ
「それで、首尾はどうなんだい。旬坊?」
カウンター席に遠慮なしに座った旬坊と呼ばれた男は子ども扱いされたことに文句を言った
「だから坊って付けるなって言ってるだろ!ったく…当たりもあたり、大当たりだ」
「とういうと?」
「ガキは完璧に調教されてる。しかも薬かどうかはしらねぇがちんこと玉の代わりに女のまんこがあった。それだけじゃねぇ」
「まだあるのか?」
「ああ、あの野郎…田嶋のクソがいやがった…!」
「っ、それは大事だな」
旬坊こと九良賀野旬(くらがの しゅん)は店主のマスターに言われて今売れっ子の現役野球児奴隷を調べていた。そのなかで”寄付”をすれば指定の日に好きに遊べるというのを知り潜り込んだのだ
少年には悪いと思いつつも怪しまれないように俊哉を弄んだ。ご奉仕することしか頭にないような様子に心が痛んだが、これも仕方ないことだと割り切った
しかも旬にとって思いがけないのが、主催者が田嶋だったということだ
「旬坊は今までどおり過ごせ。組長にはワシから言っとく」
「おいじいさん!オレはここで終わりなのかよ!?あのガキ助けるならオレだって!」
「得物もないお前にあそこに乗り込むのか?一般人が行けばただで済まないのはお前さんがよくわかっとろ。ん?」
「っっ……けど」
現在は大学一年生として生活している旬はヤクザの事務所に乗り込むのは危険極まりないこと。それにああいう場所がいかに危険かってのも身をもって知っているため、マスターの言葉に黙るしかなかった
「お前さんは…小僧を助けたあとのことを頼むさ。聞いた様子じゃすぐには普通の生活には戻れないだろうからな」
「…そうだな。わかった…けど、アイツはオレが助ける…事務所の行く前に連れ去ればセーフだろ?」
「はー、発想は野蛮じゃがそれがいいだろう。だが、いつになるかはわからないからな。時間が合わなければ余計苦しめることになるぞ?」
「ああ、わかってる。っつか旬坊って言うな!」
何もできないでいるのはいやで、一日でも早くあの地獄から助けてやりたい。旬はそんなことしか頭にないため、連れ去るなんて乱暴なことを考えてしまう。若い子は気が早いと呆れつつも、早めに助けてあげたいのは同じ意見だった
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