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4、学校での日常 梓馬side
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僕に執事が出来た。
これで少しでも、この寂しさが埋まるといいな。
歩いて学校に向かう。
行き慣れた道を歩く。
この道を歩くのも、もう2年。
すっかり慣れてしまった。
疲れはしないけれど、飽きてくる。
この道もう歩きたくないって思うほど。
学校に着く。
生徒指導の先生に挨拶をする。
「おはようございます」
「おはよう、鷺宮。何か良いことでもあったか?」
「…ま、まぁ…それなりには」
「そうかそうか。良かったな!あ、教室に行きなさい」
「はい、失礼します」
生徒指導の先生で唯一、僕が鷺宮グループの息子だということを知っているのがこの人。速水先生。
僕は教室に向かう。
教室に入って座席に着く。
するといつもの奴が来る。
「梓馬、おはよー」
「おはよ、瑞貴」
「今日も放課後、いつものよろしく」
「分かった」
瑞貴と呼んだこの男は僕の友人。
僕の事情を知っている男だ。
ゲイであること、両親から疎まれていること等全て。
「梓馬、なんか嬉しいことでもあった?」
「まぁね、聞きたい?」
「聞きたい」
「執事がついた」
「マジ!?」
「ちょ、うるさいって」
「あ、ごめん(笑)…まじかぁ、どんな奴?」
「男で、瑞貴が好きそうな感じの」
「え、まじか。そんなこと言われたら会ってみたくなるんだけど?」
「まぁいつか会えるよ」
「いつだよ…」
いつもの感じで瑞貴と話す。
そして授業が始まる。
昼休みは食堂で食べることにしている。
ちゃんと体のことを考えたメニューを選んでいるが、雪見やメイドたちに教えたらなんて言われるだろうか。
褒めてくれるか、まだ足りないと叱られるだろうか。
瑞貴と一緒に昼食を食べる。
「食べたぁ!美味かった…今日の焼きそば」
「僕も食べたいけど、体のこともちゃんと考えてるからね」
「真面目だよな、梓馬」
「そうかな。瑞貴も体のこと考えた方がいいと思うけど」
「……なんか、お前が言うと説得力あるわ」
「そんな事ないよ」
「いや、ある」
「ないって」
まぁ…勉強とアレで無理して、
体調崩したことがあるから…そんな事あるかも。
「認めるよ、あるって」
「よっしゃ!俺の勝ちぃ!」
何だろうな、この会話。
友人2人がする会話なのか?
「午後も頑張ろうぜ」
「うん、頑張ろう」
午後の授業を受ける。
昼食のあとだから授業中、眠くなってしまう。
でも瑞貴がそれを察して話しかけてくる。
ありがとうと言うべきなのか否か…。
「お疲れさま、また明日も頑張ろうな!んじゃ、さようなら〜」
午後の授業を終え、放課後になった。
そして誰もいなくなるまで時間を潰し、
瑞貴と2人きりになった。
「そろそろだな、やるか?」
「うん、やって」
僕はいつも放課後、誰もいない教室で
男と2人きりでアレをする。
「どこからシてほしい?」
「上からがいい」
「首?」
「うん」
「OK。首から下にするね」
「ん。……んぁ、みず、き…」
「ちゅっ、ちゅ、ちゅっ、んちゅ、舌も…」
「っ、んっ、んぁ、…ぁん…」
「どうだ、気持ちいいか?」
「うん、気持ちいい…下…胸も…シ、テ」
「その顔たまらない」
「っ……」
そう、体の愛撫。
瑞貴は僕の事情を知っているからこういうことも頼めた。最初は少し怖かったけど、いざ勇気を出して言ってみたら、『俺でいいなら良いよ』って快く受け入れてくれた。瑞貴はゲイでは無いけれど、僕のことに興味を持っているらしい。今はセフレみたいなものだろうか。
「もっと…シテ」
「任せろ、お前を満足させてやる」
これが、学校での僕の日常。
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