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新四天王会議②
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仕事から帰って来たドストミウルはなんだか当たりが強かった。ヂャパスに強く指摘はするし、言動も荒い。
気になった俺は日が昇って2人になってから、ドストミウルに声をかけた。
「ねぇ、なんか今日イライラしてる?」
ドストミウルは気まずそうに視線をそらすと少しうつむいた。
「…むう、他種族の者に人間を番にするなどおかしいと馬鹿にされてしまった。」
それを聞いてカノルは顔をひきつらせた。
つまり仕事で俺の存在が暴露されたということか。つかなんだ、そんなことで落ち込むってどんだけナイーブなんだよ。女子か!?
そうは思っても俺のせいで悩ましい常態になってしまっている訳だ。その部分は俺のせいで悩ませちゃってごめんな、とも思う。
「まあ、つまんない事でいらつくなって!じゃ、慰めてあげようか?」
「なにを?」
ドストミウルが首をかしげるとカノルは肩を上げて少し笑った。
「ベッドの上でなんでも言う事聞いてあげる。」
「...」
ドストミウルはカノルの言葉を聞いた瞬間動きを止めた。
「ん?死んだ?」
カノルが目の前で手をヒラヒラと動かすもドストミウルはひとつも動かない。
「死んだなら慰める必要ないか…」
「ある!おおいにある!カノル!」
急に動きを取り戻したドストミウルはすぐにカノルの両手を取ると食い気味に顔を付き出した。
「エッチだなぁ、王サマは。」
「前言撤回は許さないぞ。」
「いいよ撤回はしないから。お好きなだけ遊んで。」
「遊びじゃないのだ。君に対しては、いつも本気だ。」
「…」
今度はカノルが顔を赤らめて動きを止めた。
ああ、なんだろう。こう言うところが好きなのかな。
どうしようもなくずっと突き詰められている事実には観念するしかないものだ。
カノルは珍しくドストミウルの手を引いて寝床へと向かった。
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