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過ち②
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「そーなんだよ。非番だってのにさ、ドストミウルは仕事で、ビアリーも花の勉強するってんで相手にしてくれなくってさ。ドストミウルも日が昇るまで帰らないって言うんだぜ長いよな。ったく、つまんねーの。」
カノルは口を尖らせながらつらつらと愚痴を吐いていた。
頭の中でカノルの言葉が巡る。
そう、手が届くところにそれはあった。
カノルの両肩に手をかけて、視線を合わせる。
「我は、君が好きだ。」
先程まで穏やかにカノルの愚痴を聞いていた人の姿をした地下の番人は、急に真剣な顔をしてそう言った。
「えっ、な、何言ってんの?」
カノルは困惑した。
肩を強く押し、座っていた石のベンチに体を倒しこんだ。
逃げられないように足に乗り肩を抑えたまま顔を近づけた。
「ちょっ、ゲイル!!何すんだよ!!」
カノルの顔には困惑と少しの恐怖が浮かんでいた。
ゲイルは虚ろな目でカノルを見つめていた。
「勿論、君が主様のモノだと知っている...、だが...」
右の手首を捕まれしたに押し付けられる。
「お前を想う気持ちが日に日に抑えきれなくなっているのだ」
左の手首は血が寄るのが分かるくらい強く絞められる。
「ずっと考えていた、どうしたらお前を我のものにできるのかと」
いつもは穏やかな目が今日は鋭く影を増すように見えた。
「だが、どう考えても主様のものであるお前は手に入らない...ならば」
額が付く程に顔を近づけられる。
「力ずくで手に入れる」
ゲイルは確かにこちらを見詰めていたが、何故か目が合っているとは少しも思えなかった。
罠にかかった子鹿のようにいとも容易く小さな部屋へと運びこまれた。
手首を厚い鉄に繋がれ、衣服を剥がされる。
痛いほどの力で脚を押さえつけられて、股を開かされる。
左目の相棒は上位種の前に儚く叩き落とされた。
「なぁ、冗談...だよ、な...?」
震える声でゲイルに呼びかけたカノルの声がまるで聞こえないかのようだった。
ゲイルは薄笑いを浮かべたままカノルの肌を撫で回す。
カノルはこの時恋人以外に触れられる嫌悪感を初めて知った。
「素敵だカノル。」
暖かい素肌に舌を這わせる。
身震いして下を見ると人の姿をしたゲイルの興奮したものがこちらを向いている。
「なあ、ゲイル…どうしたっていうんだよ!?なあ?」
必死に叫んでもその声は届いていないようだった。
軽く唾液で慣らされただけで、愛を見失った欲は早々に突き刺された。
ゆさりゆさりとリズムよく抜き差しは繰り返される。
「いっっ!」
擦れる痛みに思わず声が上がる。
いつもあたえられるものより大きくはないはずなのに、少し動かされるだけで内臓が潰されるようで吐き気を感じた。
「主様だけに見せるその姿を我にも...もっともっとだ」
もう少し抗う事も出来たのかもしれない、それでもその時はまだショックで何をする気にもなれなかった。
「恥じずに顔もよく見せてくれ」
顎を捕まれ無理やり顔を合わせられる。
こんなのはおかしい。ゲイルは優しい仲間だったはずだ。忠誠心が強くて、真面目で、しっかり者の凛々しい番人だったはず。
ゲイルがこんな事を言うはずがないんだ。
「こんなにすんなり入るなんて、主様にいつもよくしてもらっているのだな。」
肌と肌が叩き合う音が石の壁に反響する。まるでその行為を戒めるように。
「毎週?毎日?数え切れない程愛されたのだな、カノル...」
唇を割られ舌が滑り込む。
混乱と恐怖で初めは良く受け取れなかった感覚も、長い時間続いていくと少しづつ気持ちよさへと変わった。きっとこの状況を処理できず宙ぶらりんの脳が少しでも楽になろうと快感を受け取っているのだ。頭の端で冷静にそう考えた。
少しづつ反応して行く身体に彼は余計に興奮しているように見えた。
びくりと快感が走る場所を見つけ、正確に打ち狙ってゆく。
「そうか、ここがいいのかカノル。」
「んんっ、あっ、やだっ」
正解をぴったりと刺激されると数度で限界を感じてしまう。
「やだっ、やめっ!いぎっ、たくない」
「愛している、愛しているぞ!カノル!」
「あっ、あああぁぁっ!!」
最後の一撃が沈むと、カノルは身体を反らせて震えながら初めて恋人以外のもので達した。
ゲイルはそんなのもお構いなく腰の動きを続ける。
「聞いてくれカノル、我は妖精だから君の中に射精することが出来るのだ。」
「うごくの、やめっ...て、おねがぃ...」
涙を浮かべながら懇願するカノルを見て、ゲイルは暗い笑いを浮かべていた。
「もちろん男のお前を孕ませることはできぬが、きっと気持ちがいいだろう。」
そのまま幾度となく突かれ限界を超えた身体は痛みと熱で破裂しそうになる。
「1度や2度では足りないだろう。毎日のようにあの方とこうしているのだから。」
限界超過で悲鳴をあげる身体を力づくで押さえつけ、自らの形を何度も何度も教え込む。
「それでもこうやってお前の中に我が証を残すことができる。本当に気分がいいぞ!」
やがて麻痺してきた感覚で抵抗も反応も見せなくなったカノルの目は涙で濡れたまま虚空を見つめていた。
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