アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夢
-
ガラガラ
俺が教室に入ろうとした途端
やっぱり1年の時と変わらず女に囲まれる
ほら、
変わらないじゃん。
何を期待したんだろう。
ヒソヒソ
「なんなんだよ、あいつ」((ボソッ…
「あいつなんかのどこがいいんだよ」((ボソッ…
「どうせ親のおかげでなんにも出来ないくせに調子乗ってんじゃねーよ」((ボソッ…
ほら、まただ。
もう慣れたからどうも思わないけど
やっぱり変わらない日常。
早く高校とか終わってくんねーかな。
ドン!!!
ビクッ
音がした方に目をやると
あの日俺が惹かれた彼が机を勢いよく叩いて立ち上がっていた。
みんなの視線は彼に集中した。
周りにいた彼の友達らしき2,3人の男子は少し驚いたようで
「ど、だうしたんだよ、雪?」
「そうだぞ、何してんだ雪」
名前、雪っていうんだ。
名前通り肌も白くて
かわいいな
「あのさ!!!」
その可愛らしい姿からは想像できないほど大きな声で叫んだ
「さっきからなんなの!?」
静まり返る教室。
も、
もしかして俺の事か...?
俺が女をはべらせてるから気に食わなかったのか...?
お前もそっち側の人間なのか...?
俺が別に悪い訳では無いが、彼にはなんとなく嫌われたくないと思ったから
「ごめん」
俺がそう言うと周りもはっとしたように
緊張が解けて口々に言った
「そうだぞ。お前が朝から女の子誘ってるから雪が怒ってるんだ」
「そうだそうだ!」
「お前うぜーんだよ」
これじゃあ、見せしめじゃないか。
まあ、別にこいつらにどう思われようが何を言われようが関係ないけど
めんどくせーな
そのとき
「...せ」
ぼそっと雪が何かを言った
「雪?何?」
周りの男子も雪が何かを言ったのに気が付いたようで雪に再び視線が集まった。
「だから」
「うるせーつってんの!!!」
ポカーン
そういう効果音がしそうなほどクラスの連中の顔はポカーンとしていた
だって今のはどう考えても俺に対して言った言葉ではないよな??
だって俺は謝っただけだし...
「は?何言ってんの、雪...?」
周りの男子も驚いたようにゆきにそう問いかける。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 10