アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第3話〜1〜
-
「この前のいお兄には完敗しちゃったよ!でも、いお兄……これから本当の逆転を身体に染み込ませてあげるね」
今日も仕事を頑張って、ようやく帰宅。美味しいご飯とお風呂が待ってる……はずだった。
玄関のドアを開けて家の中へ入ると、第一にに、弟の弾けつつどこか影のある声が聞こえてきた。顔をあげればあどけなさが残るも支配欲に満ちた眼差しでこちらを見つめる弟がそこに立っていた。
「この前?……ああ、アレは……本当に申し訳な……っ」
「違う!!……いお兄、が謝る姿より、快楽に溺れてグチャグチャになる姿が見たいんだよ?」
「またまたそんな……」
「いお兄、今更怖くなった?それとも子供のお遊びだ、とか……軽く思っちゃ……ってる?」
「あはは。そうだ八重斗、今晩は何食べたい?」
弟も性に興味を持ち、兄である俺と練習かなにかでもしているのだとばかり思っていて、今日もきっとそうだろうと苦笑いしてサッとあしらった。連日では無いものの、流石に域を超えてしまいそうで……今更ながら怖くなってきた。
靴を脱ぎ、上着も脱いで弟の話を聞きながら自室へと向かう。そして、どうしてもそういった話をやめたくない様子で、そういう雰囲気に持ち込みたいというのが見てとるように分かり、こちらから晩御飯の話題を持ち込んだ。
自室でスーツから部屋着に着替えようと脱いでいる中、弟の低く震えた声が聞こえてきた。
「……い、お兄いぃ、っボク……」
「どうしっ……ぐ ッ………や、え………待っ」
弟だからと侮っていた。背後を取られ、両手を後ろで手錠かけられてしまい、かけた、手錠を掴み荒く引っ張り、以前両親が使っていた寝室へ連れて行かれた。
そこは部屋はそのままで、置いてある家具が別物になっていた。カーテンは締め切りで、パイプベッドに首輪付きの長い鎖、重りの着いた足枷、ディルド、バイブ、ローター、プジーといった玩具、拘束器具、アイマスク……目を疑うような器具の数々が揃っていて、絶句した。
「いお兄、今日からココがいお兄とボクの愛の巣だよ!どう?気に入った?」
正気だろうか……弟は満足そうに笑みを浮かべている。これからのビジョンにワクワクしているのか楽しそうにも見える。
「何を……考えてる、んだ?」
「だから、言ったでしょ?たっぷりとお礼をしてあげるね、って。本当の逆転を身体に染み込ませてあげるね、って」
「いやいや、子供がこんな事……っ」
「ダメなの?いお兄は俺の写真みながら抜いていたのに。そんないお兄見てたらね……ボクもいお兄を意識し始めて、憧れのお兄ちゃんが、ボクの初恋の人になったんだよ。」
「そ、んな……」
弟は見たことの無い鋭い表情をしたり、時に笑ったり、落ち込んだり……たくさんの顔を見せながら、可愛さも全面に出してきた。
いつもこのギャップにやられて転がされてきた。ようやくそれが分かった。けれど、もう遅かった。今こういう状態になっているのは突然ではなく、3年前両親を亡くし、親代わりとして弟を育ててきて、心に芽生えた弟への愛が兄弟間の在り方を歪ませて、少しずつこうなるまでの種を弟に植え付けてしまった。それが無自覚であったと、今弟に言われて初めて気づいた。
「いお兄、どうしたらいいと思う?」
そんなの、もう……
「お兄ちゃん、八重斗とずっと一緒に居るよ」
「うん。いお兄のずっと一緒の意味……ボク、知りたいな」
だから、それは……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 7