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勉強会
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「心もはるちゃんもそろそろ教科書開いたら?」
教室に戻ってきてから悠はさっさと勉強を始めたけど心と二人で絵しりとりをしていたら怒られた。
「だって…わかんないし…。」
「春陽大丈夫だ!俺が教えてやるから!」
「心が教えれるのは英語だけでしょ、はるちゃんには俺が教えてあげるから。何ができないの?」
「国語と数学と英語と社会と理科。」
「それ全部じゃん!俺は国語と社会だけだから春陽よりマシだな!」
「はるちゃん、心は無視していいから。とりあえず宿題終わらせよう、ね?」
「うん…。」
「悠〜無視しないでくれ〜俺にも教えてくれ〜。」
「しょうがない、はるちゃんの終わったらね。」
心もバカだけど僕よりマシだし、何より本気を出せばなんでもできるタイプなのだ。
それに心は帰国子女だから英語はいつもトップだし…
四人の中で何もできないのは僕だけ。
大知はサッカー部のエースで勉強だっていつも10位以内。
悠はみんなに優しくて王子様で5位以内をキープしてる。
三人とも僕なんかに構ってなかったらもっといい点取れるな決まってる。
「悠、心聞いて、僕一人で頑張るから。みんなに迷惑かけてばっかりは嫌だから一人で頑張る!」
「え?何言ってるのはるちゃん。」
「そうだよ!春陽急にどうちゃった?」
「だって…いつも三人に迷惑かけちゃってる。」
「きっと僕に教えてる時間勉強したら三人はもっといい点取れるでしょ?」
「そんなことない。」
ドアが開いた音が聞こえて振り返ると大知がいた。
「でも…。」
「はるは何も心配しなくていい。俺らはやる気がないだけだから。」
「そうだよ、はるちゃん。」
「はるが心配なら約束する。今回はやる気を出す。」
「俺は全教科5位以内。悠は英語以外1位。そして心はもちろん英語は1位で他の教科は10位以内に入ると約束する。」
「任せてはるちゃん。」
「まかせろ!春陽!」
「もちろんはるにもしっかり勉強教える。」
「なら約束だよ。」
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