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二択
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「あ、あの清さん。遅れてしまってごめんなさい。そっ、その海斗は悪くなくて、それで、その…。」
「もういいから。報告してくれるかい?」
「あ、はい。」
会長のデスクに近寄り、清さんの膝の上に座る。
海斗は始まるのがわかって自分のデスクでパソコンとの睨めっこを始めてしまった。
「あの、今日の一限は経済の歴史についてと………」
今日の講義内容を話していく。
「そして、海斗を怒らせたみたいだけど、何したの?」
「そっ、それは…。」
きっと足掻いても無駄なのにバレていないのではないかと口籠ってしまう。
「言えないことみたいだね。選ばせてあげよう。私と家に帰るか、海斗と一緒にいるか。」
清さんは学生生活については自由を与えようとしてくれる。でも、わざわざ2択を出してきた。
ただ迷う権利はないのだ。今の僕があるのは清さんがあってのこと。逆らえない。
「き、きよと帰る…。」
「よく言えたね。えらいえらい。」
「海斗、私たちは先に帰るから。」
「はい、気をつけて。」
海斗と目が合い、睨まれてしまった。
清さんの腰に当てられたエスコートを受けながら部屋を出た。
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