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夏の祈り
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水を揺るがし入り込む指先
届かないで 見つけないで
海に沈めた僕の想い
幸せを知らない僕は君の中をさまようから
真実だけを知りたがる眼差し
追いつめないで 云わないで
愛されることを知ったら僕は
帰れなくなるから 帰りたくなくなるから
嵐のような感情の中で波のように絡み合う視線
こんなにも 想ってる 想われてる
だけどそれは永遠ではなく
いつかは波に攫われて泡のように消えていく
頬をつたう雫が涙のように僕の体に染み込んでくる
幻だと思えたら 夢を見てるだけなら
まだ間に合うから ずっとここに居れるから
寂しく光を放つ月に僕は祈り続ける
「どうか、このまま・・・・・」
水面に所在なく浮かぶ僕の体
どうか触れないで 抱き上げないで
君の腕に引き寄せられたら
この想いは
言葉にならなくても 声にできなくても
きっと君には伝わってしまうから
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