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二人には空き部屋で寝てもらおうかと思ったのだが、「一緒に寝よう」と言われ、仕方なく3人で空き部屋で寝ることにした。
「秋クン真ん中?」
「もちろん。僕が抱き締めて寝たいし」
「ずるい。俺もそうしたい」
結局真ん中に寝ることになり、二人に抱き締められながら寝るという訳のわからない体験をした夜であった。
「秋君。大学遅れちゃうよ」
伍さんに起こされ、のそのそとベットから降りる。
階段を降り、顔を洗ってリビングへ向かった。
朝食はサンドイッチだった。
どれもとてもおいしい。
髪の毛を整え、服を着替えるた時、ちょうど来客を知らせる呼び鈴がなった。
「秋くーん。友達だって」
「今いきます」
バックを持って玄関を出ると、いつもの旭日がいた。
「いってらっひゃーい」
俺よりも少し遅く起きた柚希さんが、あくびをしながら手を振ってきたので小さく振り返しておいた。
「そういえば秋さ、ピアス開けたんだな」
俺の右耳を見ながら言った。
「あ、うん。最近ね。自分で耳消毒するのって難しいんだよね」
そんな他愛のない話をしながら電車に乗る。
「俺から離れるなよ」
「うん」
満員電車に乗り込み、旭日が俺を守るように立った。
「今んとこ怪しいやつはいないな」
数十分電車に揺られたが、結局今日は痴漢に会うことはなかった。
「よかったな。暫く一緒に大学行こうか?」
「ほんと?ありがとう」
にかっと笑ってお礼を言うと、少し照れたように別の方向を向いた。
「秋ー!一緒に帰ろー」
珍しく旭日と同じ時間に大学が終わった。
「あー…ごめん。俺この後予定あるんだ」
「そっか…残念だけど仕方ないか。じゃあまた明日迎えにいくわ」
「ごめんね。ありがとう」
手を振って別れ、病院へと足を向けた。
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