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次の日。
丁度4人とも特に用事がなく、暇だったためショッピングに行くことになった。
「秋……そんな警戒しなくても…」
車でモールに来てからと言うものの、ずっと回りを警戒しながら歩いている。
「……だめ。ひろとさん次倒れたら俺も自分でお腹刺す」
「それは絶対だめ」
伍さんに宥められ、まずは服を買いに店に入った。
「秋の可愛い系の服が買いたい」
「アツ君のオーバーサイズの服が買いたい」
何故か伍さんと俺は取り残され、彼氏二名が真剣に服を模索していた。
「………秋くん。奢ってあげるから、美味しいカフェいこうか」
「………はい」
二人で呆れた顔をしながら同じ階にあるおしゃれなカフェに入った。
伍さんはカフェラテと抹茶おしるこ。
俺はコーラとチョコパフェを頼んだ。
「その抹茶のアイス旨そう…一口ください」
「じゃあてっぺんに乗ってるチョコクッキー頂戴」
交換しつつ楽しく談笑しながら有意義な時間を過ごした。
「でさー、柚希がいくら仕事とはいえ女性タレントと楽しそうに喋っててさー…」
「分かりますその気持ち。自分以外の人と楽しそうにしてると妬いちゃうんですよね…」
二人でため息をつく。
その時、二人のスマホが着信を知らせた。
「もしもし?」
『今どこ』
心なしか言葉が少し冷たい。
「えっとー…最初の服屋と同じ階のカフェに居ます」
『そこから動くな』
「……はい…」
これは相当怒っている。
「はいはーい。待ってるね」
伍さんも終わったようで、俺の顔を見て目を見開いた。
「ど、どうした?顔青いけど…」
「……ひろとさんめちゃめちゃ怒ってた…どうしよう…絶対苦しいことされる……っ…」
カタカタと震えだした俺の頭を優しくなで、安心させた。
「大丈夫。僕からも言ってあげるから。元はと言えば僕が連れてきたようなものだから」
その言葉に勇気づけられ、少し安心した自分がいた。
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