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「一時期はどないなることか思たけど無事に下がってきてよかったわ。順調に回復に向かってるさかい、この調子で一緒に頑張っていこか」
こくりと頷くと、頭をポンポンと撫でられた。
熱になってから早5日。
熱も一度は41度を越えたが、今では38度前後まで下がってきている。
「そうや、今度一緒に食事行かへん?今ならせんせが奢ってあげるけど」
「い、行きたいですっ」
「ほな決まりな。早速連絡先交換しよ。詳しい日時は後で送るわ」
そういって爽やかな笑顔で帰っていった。
「どうだって?」
ひろとさんが入れ替わるように部屋に入ってきた。
「治ってきてるから一緒に頑張ろうって」
「よかったぁ…よく頑張ったよ…」
頭をよしよしと撫でられる。
「秋、熱下がったらデート行かない?」
「どこいくの?」
「んー…映画館とかどう?」
映画館はいいかもしれない。丁度いい息抜きにもなりそうだ。
「じゃあ決まりね。ちゃんと空けておいてよ?」
「わかってるよ」
そういうと、笑顔で唇に軽くキスをした。
次の日、無事熱が下がり、念のためその次の日も大学を休むことになった。
「熱下がってよかったね。秋くんの好きなプリン冷蔵庫に沢山あるよ」
「ほんとですかっ?!やったぁ!」
嬉しさからぴょんぴょんと跳ねていると、ひろとさんに抑えられた。
なんでも、熱がまた上がったらひろとさんが耐えられないという理由だった。
「じゃあプリン食べさせて」
数日間イチャイチャできなかったせいで、若干愛情不足気味だ。
「仕方ないなぁ。おいで、秋。」
にまにまとしながらプリンを持つひろとさんの膝に乗り、プリン二つ分甘やかしてもらったのであった。
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