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「秋くーん。こっちやで」
デパート前で薙沢先生が待っていた。
「薙沢先生っ!」
手を振って小走りで駆け寄る。
「えらい可愛い格好してるなぁ」
そういって俺の服装を上から下まで見た。
「えへへ…今日はどこ行く予定なんですか?」
「普通にお食事やからね。秋君は何か食べたいもんあらへんの?」
「んー…普通にファミレスとか行きたいです」
「ほなはよ行こか」
薙沢先生を先頭に近くのファミレスまで歩く。
ひろとさんには就職の面接へ行ってくると言っておいたので大丈夫だろう。
数分ほど歩き、ファミレスに着いた。
「2名様ですね。こちらへどうぞ」
席へ案内され、早速注文をした。
「俺はハンバーググリルで。秋君何にするん?」
「えっと…じゃあチーズハンバーグにします」
「ほなそれでお願いします。ドリンクバーも二つ付けといてくれます?」
「はい。ご注文ご確認しますね。ハンバーググリルとチーズハンバーグ、ドリンクバーお二つでよろしいですか?…それでは今しばらくお待ち下さい」
そういって去っていった。
「そういえばあのイケメン君と付き合っとるんやろ?俺なんかとお食事来て怒られへんの?」
「友達と遊びに行くって言って来ちゃいました…」
「あははっ、悪い子やなぁ。ばれへんように気ぃつけるんやで?」
そんな話をしていると、注文したものが運ばれてきた。
「えらいうまそうやぁ…」
「おいしそう…」
早速二人で一切れ目を食べる。
「うまっ!」
「ほんまやな!ファミレスとかあんまこうへんから新鮮やわぁ…」
「俺飲み物取ってきますけど何飲みます?」
席を立ち、薙沢先生に問う。
「コーラでええよ。大変やったら自分で持ってくるさかい」
「りょーかいです」
グラスを機械の下へ起き、ボタンを押す。
「あれ、秋じゃん」
ふと後ろから声をかけられた。
「あ、旭日」
「よっ。一週間くらい大学休んでたけど大丈夫か?秋がいないと授業が退屈なんだよな」
そういって困ったような顔をした。
「ごめんね。今度一緒に食事でもどう?」
「あ、いいなそれ。空いてる日あとで送っとくな。体調気を付けろよ」
「うん。ありがとう。またね」
手を降ると、笑うながら降り返してくれた。
コーラを二人分注ぎ、席へ戻る。
「ありがとうなぁ」
そのまま食事を楽しみ、あっという間に時間が過ぎていった。
「あれ、もうこんな時間や。彼氏君に怒られてまうさかい早う帰りなはれ。お会計行こか」
伝票を持ち、荷物をまとめて立ち上がる。
「お会計2040円になります」
「カードで」
(かっこいいっ)
いつか自分も言ってみたいものだ。
「今日はありがとうなぁ。沢山喋れて楽しかったで。また機会あったら食事行こうや」
「はいっ、俺も凄く楽しかったです」
手を降り、改札の前から電車に乗る薙沢先生に別れを告げた。
(はぁ~楽しかったっ)
るんるんで家に帰り、鍵を開ける。
「ただいまぁ~」
「あきーお帰り。楽しかった??」
「うん。久しぶりに遊べてよかったよ」
「そっか」
すらすらと嘘を吐いてしまう自分も苦しいが仕方ない。
「お風呂入ってくる。晩御飯は途中でおにぎり食べたから少なめで大丈夫だから」
そう言ってお風呂場へ向かっていった。
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