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5 予想以上 斗真side
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風呂で初めて奏くんの体を見た時は正直驚いた。
想像していたよりも傷だらけで見ているだけで心が痛んだ。
切り傷や痣、火傷
日常的に暴力を受けていたんだろうな。
こんな傷だらけでする行為…痛かっただろうな…
できるだけ気にしていないふりをしていたが、まさか水で洗おうとするとはな…今までどうしてたんだろう。
っというか、今までが水だったのか…?
今は俺の前で寝ている。
ドライヤーをしている間に寝てしまった。
気持ち良かったのかな?
今のうちに手当てしてしまおう。
「母さん、救急箱取って、」
「どした?怪我したの?」
「奏くんの体がな、起きたらまた怖がると思うから静かに頼む。」
「分かった。………え?!これ、どうしたの?」
服をめくった途端母さんは驚きが隠せない様子だった。
「分かんないけど、多分虐待?」
「そう…預かるってなった時、怪我してるとは聞いてたけどここまでとは…」
そっと服を脱がし手当てをした。
疲れてたんだろうな、手当てが終わっても熟睡している。
このまま寝かせておこう。
傷は身体中にあったが1箇所気になったのは左手首の傷だった。
多分自分で傷つけたのかな…
確証はないが荷物のカッターが頭の隅で引っかかった。
もしそうなら、どうしたらいい。
どうしたら止められる。
決まったわけじゃないが考えずにはいられなかった。
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