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虐め
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幸side
友達とは言っても、何をしたらいいのか分からない。人と深く関わることは避けていたし、友達がいたことが無いから…。今までとそんなに変わることはないだろうと思っていたけど、二ヶ月が過ぎた頃には友達にならなければ良かったと後悔することになる……。
友達になった日から毎日話しかけられて、それなりに楽しく会話していたのは、初めの一ヶ月くらい…。それ以降は、いじめの標的になったようだ…。
「………」
「クスクス…」
「…調子に乗るからだ」
「馬鹿だよねー…クスクス……」
机の上に置かれた花瓶には菊の花…。一ヶ月くらいずーっと精神的ないじめをされている。クラスメイト全員が僕を無視し、まるで空気のように扱ってくる。
まぁ、別にもう慣れているからいいけど。日和は鈍感だからそんなことに気づかず、今も話しかけてくる。菊の花を指差しながら「花、綺麗だね!」って言ったのには思わず笑ってしまった…。
凱里も、あまり気にしていないみたいだ。あまりにひどい時には助けてくれるけど…。気にしてビクビクする方が長引いたりするから基本は無視。凱里もそれを分かっているのだろう…。
「駅前に、新しくクレープ屋が出来たの知ってる?食べに行かない?」
「知ってる!!行きたい!」
「俺は甘いものパス。2人で行ってこいよ」
「え?そうなの?」
「デート楽しんで来いよー」
「「違うから!!」」
ケラケラ笑いながら凱里は帰って行った…。確かに日和といるのは楽しいし、好きだけど…。これは恋愛感情じゃないから…。そう心の中で言い訳してると少しモヤッとした…。
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