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~楓side~
「茉衣、お友達のお家着いたって。」
「よかった。」
夕方、茉衣から送られてきたLINEを洸大に見せる。
明日は空夜のクラスを見るらしい。
「洸ちゃん、今日はありがとね。」
夕飯の支度から片付けまで、全てやってくれた洸大にお礼を言うと、気にしないで、と頭を撫でられた。
しばらくテレビを見ていたが、歯を磨き終え、横になろうかという話になる。
(よし……誘うぞ……!)
自分から誘うことはほとんど無かったから緊張する。
「洸ちゃん。」
「ん?どうかした?」
「あ、あのね……もし、疲れてなければなんだけど……」
「うん。」
「ひ、久しぶりに……しない?」
「何を?」
洸大は不思議そうに首を傾げていて、やはりはっきり言わないと伝わらなさそうだ。
「そ、その……えっち……」
小さな声になってしまったけれど、聞こえただろうか。
もし聞こえていなかったら、今日はもう諦めようか。
キャパオーバーになりそうな脳内を、思考がぐるぐると巡る。
「楓……」
呼ばれて顔を上げると、洸大が珍しく赤面している。
「そのお誘い、反則だよ。」
*
~洸大side~
「洸ちゃん。」
寝る準備を済ませて、ベッドでゆっくり楓と話すか動画でも見ようかと考えていた時、楓に呼ばれた。
「ん?どうかした?」
「あ、あのね……もし、疲れてなければなんだけど……」
「うん。」
言いにくいお願いなのか、楓は少し俯いている。
「ひ、久しぶりに……しない?」
「何を?」
最近していないことはなんだっただろうかと考えてみるも、ピンとは来ない。
歯磨きしたけどデザートが食べたいとか、コンビニに行きたいとかそういうのだろうかと思っていると、楓がちら、とこちらを見てから、また俯く。
「そ、その……えっち……」
(えっち……?)
"えっち"とは、いわゆる"セックス"で合っているのだろうか。
楓の反応を見る限り間違いなくそれだ。
(楓が、自分から誘ってくれた?)
考えてみれば、楓とセックスをしたのは随分前だ。
楓が忙しそうにしているのが気になって、洸大からは誘わなくなっていた。
(もしかしてそれで、したくなった?)
楓が自分を求めてくれているという事実に、ぶわっと体温が上がる。
それなりに歳をとったが、楓はまだまだ可愛くてたまらないし、洸大にも性欲はある。
嬉しかった。
「楓……」
呼ぶと、楓は心配そうに顔を上げた。
「そのお誘い、反則だよ。」
「や、やっぱりはしたなかった……?ご、ごめんね、こんな歳になって……」
「違うよ。ほら。」
楓の手をとって、自分のモノに軽く触れさせる。
「あ……ちょっと、勃ってる……?」
「うん。楓のお誘いが嬉しくて。」
思えば、自慰もご無沙汰だ。
明日が休みでよかった。
(……あれ、もしかして、楓は結構前から、今日誘おうと思ってくれてた?)
そう考えると、さらに嬉しい。
洸大は楓とのスキンシップが大好きだ。楓に負担をかけたくなくて、セックス以外のスキンシップを増やしていたけれど、誘われれば是非したい。
それに、期待されているとわかると、張り切ってしまうものだ。
「楓、今日はたくさんしちゃうかも。」
「うん……僕、そうなってもいいと思ってる……」
ぽぽぽっと頬を赤く染めた楓がそんなことを言うものだから、完全にモノが反応した。
「ベッド行こっか?」
こく、と頷いた楓を連れて、寝室に向かう。
リビングの電気とテレビを消して、寝室の扉を閉めると、久しぶりにドキドキした。
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