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お出かけ1
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久しぶりにマンションの外に出てみると………なんだか外に出るのが久しぶりすぎてすごく違和感がした。
「シロ、暑くないですか?大丈夫ですか?」
今日は気温もそれなりに高いから、半袖で良かった………なんて思いながら、長袖の白いパーカーを着るシロを見た。
「暑い………どうして長袖選んだの……?」
「だってせっかく綺麗な肌なのに焼きたくないですし……」
まあ、そんなの口実で、本当は他人に見せたくないってだけだけど。
「青葉が日陰になって……」
「嫌ですよー、途中でアイスと飲み物買ってあげるので許して下さい。」
「……っ許す…!」
この男は、食べ物さえあればチョロい………
ーーー
目的地に行く途中の道にあった広場の自販機で飲み物を買って、その隣にあったアイスの販売機で2つ同じ味を買った。
「………えぇ……チョコミント苦手。」
「文句言うなら俺が食べますけど?」
「………はい……」
日陰のベンチに座って、アイスを食べ終わるまでそこで過ごした。
「ん…おい、しくない……」
「俺はこの味好きなんですけどね………歯磨き粉みたいで……」
「青葉ってほんと訳わかんない味覚してるよね………」
そう言ってシロは口直しのために自販機で購入した炭酸を飲んだ。
「青葉……やっぱりあげる。」
「まだ半分以上も残ってるじゃないですか………」
「ふふ、関節………だね?」
何を言おうとしてるか理解して、少しだけ恥ずかしくなる。
「俺のが食べ終わるまでは持ってて下さい!」
「溶けちゃうよ……早くしてー……」
………周りから見たら俺達って、どういうふうに見えてるんだろ。
全く恋人らしさなんてないから…友達、兄弟………少なくとも恋人とは思われてないだろうな、なんて苦笑してしまう。
「………シロ、俺達って周りからどう見えてるんでしょうか……」
「んー………双子、とか?」
「そんなに似てないですよ」
やっぱり、友達とか親友とか…なのかな。
(それだったらちょっとだけ、もやもやするなぁ………)
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