アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
小さな喧嘩2
-
(シロside)
「う……っく、ふぇ………」
急いで出てきたせいでスマホも財布も忘れて、しかも靴も履き忘れてきてしまった。
地面の冷たい暗い路地裏を、1人で泣きながら歩いた。
(どうしよう………これから、どうすれば)
今までずっと暖かい部屋にいたせいか、外の気温の低さに震えが止まらない。
(朝って、こんなに寒いんだ………っ…怖い、怖いよ……)
今日は天気も悪くて、朝とはいえ外は真っ暗だった。
雨もふりそうで、どこか雨宿り出来る場所を探そうと歩いていたら知らない路地裏。
(あんなこと言わなきゃよかった……ちゃんと好き嫌いしないで食べればよかった)
1人で歩く外は、すごく、すごく寒くて怖い。
青葉がいないと何も出来ない。
怖い……………
「ねえ」
俯いていると、突然誰かに声をかけられた。
顔を上げると……そこにいたのは、
「え、っと………」
「初めまして、柊シロ君……だよね?」
不気味な顔で笑う、知らない男の人だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 46