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お世話3
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(青葉side)
だから、こうなるから俺はシロを外に出したくない。
シロは外に出ると………何も出来ない自分が嫌になって泣いてしまう。
それに俺自身、シロを外に出すと、そのままいなくなってしまいそうで……怖い。
だから絶対、手を離したくない。
「何か温かい飲み物を作ってきます、布団に戻れますか?」
「………う、ん」
この数分で、シロは疲れ切っていた。
(どうしてそんなになってまで………俺から離れたいって思うんですか)
ーーー
「落ち着きましたか?」
「………うん、もう大丈夫。」
シロの好物のホットミルクに砂糖を4ついれる。
シロは5つにしてって言うけど……それだと流石に病気になってしまいそうで怖い。
「あのね………青葉、僕結局、何も変われなかったよ。」
……………
「……変わらなくてもいいんですよ」
「それじゃ駄目だよ………、あんなに変わろうと必死に努力したのに、結局僕は……青葉がいないと何も出来なかった。」
高校の時の話だろうか。
シロは1人で出来ると言い張って、買い物に行ったり俺以外の人と話そうと努力したりしていた……が、
結局買い物は俺と柚木となずなで見張りながらする事になったし、見ていなかったら大怪我をするような事故にあいそうなこともあった。俺以外の人と話そうとなずなと話したけど、結局人見知り同士まともに話せなくなって、俺が中に入って会話をした。
俺達が……俺がいないと、きっとシロはもう、生きていたかすら分からない。
俺が見ていないと駄目だ、俺じゃなきゃ……………
「もう、拘束されながら生きるのは…疲れたって事ですか。」
「………っ……ちが、」
違わない。
けど、肯定してしまうと俺がまたシロのことを突き放してしまうから、
「違わないですよ。……でもいいんです、俺、好きな人のことは束縛しないと怖いんです。誰か他の奴と話されるのが嫌で………」
「………だから、誰とも話せない僕を選んだの?」
違うっていえば、嘘になるけど。
その他にも、もっと…沢山、この人を選んだ理由はある。
「いえ……、」
「………僕は、青葉が好きだって、青葉以外の人はいないんだって思ったから青葉を選んだ。……………でも、こんなに自由のない生活をおくることになるなんて、思ってなかった。」
……っ………
「だって、思い付かないんです……!俺にはこれしかシロを傷付けない方法が………」
こんな悪夢みたいな生活をおくらせる事でしか、この人を守れない。
「………僕はどこにも行かないし、青葉の元から離れる気はないよ。」
「そんなの信用出来ない……、シロはそう思ってなくても、邪魔してくる奴なんて沢山………」
「どんなに汚されても僕は……青葉のことを好きな自信があるよ。」
………………そんなの、信用出来ない……。
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