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真司も蓮も忙しい日々を過ごしていたので、あっという間に二人でお家デートをする日の当日となった。
やばい…
晩が楽しみすぎて、仕事が身に入らない…
ミスしないようにしないと…
頭では考えているが、真司の顔は気を抜くとにやけてしまいそうになってるの必死で堪えていた。
お客との商談もいつも以上に笑顔ででき、思いもよらない契約が取れた。
今日はいいことづくしだ‼︎
蓮の家に行く前に、いいお酒を買って行こう。
仕事が終わってからの事を、色々考えている時、真司の携帯がなった。
画面を見ると、発信者は蓮だった。
急いで人のいないところへ移動し、嬉しすぎて声が上ずらないように、一度深呼吸してから、電話に出た。
「もしもし、蓮?」
『あ、真司。今日のことなんだけど…』
電話の向こうの蓮はなんだか歯切れが悪い。
「どうした?」
少し嫌な予感がしつつも、真司は優しい声で蓮に話しかける。
『…実は今日、仕事で大きな契約が取れて、チームのみんなで打ち上げで飲みに行くことになって…それで…』
電話口からは蓮の悲しそうな声がする。
「蓮‼︎おめでとう!それはみんなで祝わないとな!」
本当は蓮に会えないのは寂しかったが、真司は蓮の仕事がうまくいったことが嬉しかった。
『…ごめん…』
成果を出した蓮の方が落ち込んでいるようだった。
「何言ってるんだよ。今まで頑張ってきたんだろ?蓮が認められたことが、俺は嬉しい」
『…俺は真司に会いたかった…』
悲しそうな蓮の声。
‼︎
もしこれが電話口じゃなかったら、絶対抱きしめてる‼︎
「俺も会いたかったよ。でも、今日はみんなと行ってこいよ。次、蓮の休みの日、俺の休みも合わせるから…な」
蓮を宥めるように真司は語りかける。
『ありがとう、真司…愛してるよ』
‼︎
さらりと言い放った蓮の言葉に、真司の胸は高なった。
真司は恥ずかしさをぐっとこらえ、周りに誰もいないことを確認してから、
「俺も愛してるよ…蓮…」
言ったはいいが、恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
真司は耳まで真っ赤になるのを自覚した。
『じゃあ、次の会えるのを楽しみしてるよ』
「俺も楽しみにしてる」
電話を切った後、蓮の声が聞こえなくなると、無性に蓮に会いたくなった。
本当は蓮に会えないのは寂しい。
でも、ここで寂しいと言うのは…
蓮の仕事の邪魔をしたくない。
そう自分に言い聞かせて、真司は仕事にかえっていった。
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