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蓮の過去 ⑦
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お昼を過ぎた頃、蓮から連絡が入った。
『もしもし、真司。昨日はごめん…』
蓮と離れていたのは1日と経っていないのに、もう何日もあっていないような気がした。
「いいよ。ところで椿ちゃんは?」
『さっき帰った』
「話はできた?」
『一生懸命話したんだけど、納得してくれたかは…真司…帰ってきてくれる?』
「早く帰りたい」
「じゃあ待ってる」
真司は野宮に感謝の気持ちをメールして、蓮との家に帰っていった。
「ただいま」
玄関の鍵を開けて部屋に入ると、
「真司お帰り。もう帰ってこないかと思ってた…」
玄関で待っていた蓮が、ギュッと真司を抱きしめる。
「ただいま。帰ってくるよ。絶対に」
真司も蓮を抱き返す。
「真司…俺の話し聞いてくれるか?」
蓮は真司の肩に頭を埋めた。
「ゆっくりでいいから、聞かせて」
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