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悲痛な叫び
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内海のお母さんに、内海の部屋を案内してもらった
内海の部屋の中からは何も音がしない
「内海っ…内海っ、聞こえるか?」
俺は少し大きめの声で内海を呼ぶ
すると、突然何も聞こえなかった部屋から悲鳴が聞こえてきた
「いやあああああッ!!!来ないでッ!!来ないでッ!!うわあああああッ!!!!」
「ッ…」
呼びかけただけでこんなにパニックになるのか…
「内海落ち着け!!俺だ!土方だ!」
「いやッ…いやッ…」
どうしよう…パニックを起こしてる…
そっとしといた方がいいのか?
……でも、ずっとこのままの状態ってわけにもいかない
…………強行突破するか
俺は後ろで心配そうに見守っていた内海のお母さんに
「お母さん、このドア…蹴破ってもいいですか?」
「…………え?」
「修理費は俺が出します」
俺の言葉に目を開いたが、内海のお母さんは了承してくれた
「………よし」
内海のお母さんに少し離れてもらって、思いっきりドアを蹴破った
見事にドアは大破した
「ひぃいいいいっ!!!」
内海はベッドに体育座りで座っていて、布団を被っていた
俺はズンズンと内海に近づく
「いやッ……来ないでッ!来ないでッ……!!」
暴れる内海を力強く抱きしめる
「離してッ!!!いやあああああッ!!」
内海はしばらく抵抗していたが、俺が内海の耳元で優しく"大丈夫。大丈夫"と繰り返して、背中をさすっていると、段々落ち着いてきた
「ぅ…うっ……げほッ……げほッ……」
内海は俺の腕の中で泣いていた
俺は何も喋らずずっと抱きしめていた
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