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side樹理
「樹(じゅり)、入居者最終的に何人になった?」
「4人です」
「4人か…本当にいいのか?この家、お前の家をシェアハウスにして」
「…家は人がいないとダメになるって言いますからね…この家が廃れるぐらいならって感じです。それに、入居される方については杜夜さんが詳しく調べてくださってますし」
「ならいいけどな…」
そう言って俺を心配してくれているのは伯父の一ノ瀬杜夜(いちのせもりや)さん。両親を早くに亡くした俺の育ての親だ。
両親が他界し高校に入るまでは杜夜さんの家に厄介になっていた。
今は1人で暮らすには広すぎるこの家をシェアハウスにするため、各部屋の最終チェックをしているところだった。
「そういえば慧杜(けいと)のところのバイトは続けるんだろ?」
「はい、そのつもりです」
「大学との兼ね合いも考えて無理はするなよ」
「ありがとうございます」
慧杜さんは杜夜さんの息子で、全然知らない人じゃないからバイトは問題ないけど…大学にシェアハウス…
俺、明陽樹(はるひじゅり)はこれから始まる新しい生活に少しの期待と大きな不安でいっぱいだった。
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