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キスはいつかの日に
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僕は、君に愛されているのかい?─────
クチュ、クチウゥ...
チュパッ...
「ふんぅ...ひッ、うぅん。もっ、ぃやめ...てよ」
君の肉厚な舌が、僕の腸壁をザラリと撫で広げる。奥へ、奥へと。
僕は、中を侵される不快感から逃れようとした。そんな臆病な僕の穴に、君は強く吸い付いた。
唐突な刺激が、脊椎を登り詰める。
「やめてっ、て...もう、ほぐれた、でしょ。ンッ」
最後に、僕のイイところを尖った舌先で押し潰すと、君は名残惜しそうに口を離した。
蕩けそうに甘くて、でも狂いそうな程にもどかしい快楽。君はこうして、いつも僕を壊してしまう。
今から与えられるものが優しさではない事を、僕は知っている。知って尚、求めずにはいられないのは、“人形”の性なのだろうか。それとも...
いや、よそう。
考えるのは、僕の仕事じゃない。
僕は赤く腫れた穴を見せるように、両足を抱えておねだりをした。そうすれば、君は僕にアレをくれるから。
「ね、早く...お願い」
甘えた子猫みたいに、身をくねらせる。しかし、君の心には何も響かないようだった。
「“人形”が、人に甘えるんじゃない」
冷たい、声だった。
次の瞬間、喉に激痛が走った。
僕は衝撃で息が出来なくなった。
君の大きな手が、僕の細い首を枕に押し付ける。
「ヒュッ...か、はァっ。ごめん、なさ」
ギュッと力を込めては、じわじわと緩め、また締める...
苦しい。でも、でも、気持ちい。あぁ、蕩けそう───────
溢れ出る涙で視界が歪む。段々と意識が、遠退いて行く。しかし、君は飛ぶことを許さない。
クパクパと淫らに動く僕の入り口に、君の硬く熱い肉棒が突き立てられた。
「っ────────!」
一突きで、意識が覚醒する。
膨らんだ前立腺を擦られ、奥の奥まで潰されて、僕は声にならない悲鳴を上げた。
その刺激で、僕は達してしまった。
白濁が顔まで飛び散る程に。
僕は歓喜に身を震わす。
イッたばかりで敏感な中を、お構い無しに君は犯し続けた。その手は、まだ首を締め付けている。朦朧とした意識の中で、僕は壊れたように喘いだ。
「ひッ、あぁぁ...あ、あッ、アン、うあぁ...キモチ、いぃよぉ...ごめん、ねェ。もっと、もっと...んあぁッ!?!?」
奥の、更に奥。恐らく挿入ってはいけないところまで、君が入ってきた。
目が、白くチカチカする。
もう、何もわからない。
苦しいも、痛いも、全部、全部、
気持ちいい───────!
「あぁんあぁ───!壊れヒャ、んんんんん!!きもちい、きもちい、しゅき!だいしゅきぃ!いじめて、いじめへ!もっとぉ!んぁん、ひぅぅう」
君が奥を出入りする度に、僕の首を締める度に、僕はイッて、イッて、イッた。
もう、君の侮蔑した様な視線も届かない。
きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、
きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、きもちよくて、、、
きもちが、いい!
最後に君は、僕の中で破裂した!
あつぅい、熱い、どろどろの子ども達が、僕の子宮に注がれる。
僕はうっとりと、息をして、それで、きもちよくて、流れてく、せーし、もっと、ほしいのに───────────────────────────────────。
***
少年は、最後に薄まった精液を吐き出すと、意識を失った。
私は、青年に成長しつつあるその未熟な体から、自身を抜いた。
開いて閉じることを忘れた穴から、私の濃い精液が溢れだす。
私は、火照った息を、一つ漏らした。
狭い部屋に充満した臭いには、微かに彼の甘い香りが混じっていた。私は、深呼吸をして余韻に浸る。
ふと少年を見れば、上気した顔を、色んな体液で濡らしている。私は、そっと顔を近づけると、彼の味を堪能する。
我ながら、気持ち悪いことをしていると思う。しかし、私は自分の欲求を抑えることが出来ない。こんな私を、彼は“人形”として全て受け入れてくれた。この子は、優し過ぎた。
その時、少年の体がピクリと震えた。
私は思わず息を潜める。
しかし、少年は既に夢の中だった。
ああ。
甘く、苦い、私の恋人よ。
私は君を愛せない。
私が知っているのは、痛みだけ。
互いに与えた傷だけが、私達の絆だ。
だから、せめて、今だけは...
私は、力の抜けた体を抱き抱えると、冷えないように身を寄せた。白い肌は冷たくて、それでも芯の熱は冷めていない。その華奢な首には、赤く太い指の跡。
古いものも、新鮮なものもある。全身を彩る痣は酷く官能的で、痛く悲しい花の様だった。
全て、私がつけた標(しるし)だ。
彼の汗ばんだ額に、粟色の髪が張り付いている。それを人差し指でそっと避けると、幼い寝顔がより無垢なものに見えた。
薄く開いた桃色の唇。
私はここを侵してはいけない。
柔らかく濡れたそれを、親指で優しく触れてみる。もしもここに口付けられたなら。そんなことを考えずにはいられない、罪の果実だった。
「君は、私が嫌いかい?」
答えなんてあるはずもなく、私の声は独り夜の闇に吸い込まれて消えた。
私は、なんて馬鹿なことをしているのか。この行為に何の意味があるのか。
きっと、何の意味もないのだろう。
しかし、やめられない。
私は綺麗な頬を一撫ですると、人差し指を未開の唇に当てた。
「君は、いつか本物の“恋人”に出会うだろう。それまで、この唇は誰にも触らせない。」
───私は人差し指越しに、誓いのキスをした。
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