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二人きり
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香織
慶は引きずられる様に連れて行かれちゃった…
慶には行っても大丈夫だよっていちゃったけど今思えば、今僕…綾人さんと二人きりなんだよね…どうしよう…二人きりなんて恥ずかしいよ…
でも、まぁあの時も同じ様なものだったけど…
「おい」
「はい…」
「今週の土曜日空けとけ…」
「え…でも…」
香織は頑張って断ろうと綾人を向いた途端、綾人の大きな手が香織の顎を掴み言う
「香織…俺が空けてろと言ったら空けて待ってろいいな」
低い声でそう言われて香織は怖くなって断ろうと思っていたが言葉が出てこなかった
「土曜日…また迎えに来る」
それだけ言うと綾人は香織から手を離し、自分の教室の方へ歩いて行った
そして、綾人の姿が見えなくなったら膝から崩れ落ちた
「怖かった…」
綾人さんは怖かったり優しかったりよく分かんない…仲良くなれるかなぁ
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