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2*愛に狂うα
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「あっ、ぅあん!はげし……イっ、〜〜〜!!」
「あ〜、本当アリスちゃん搾り取るよなァ。…堪んねえ。」
「はぁ……っ、ふふ。でもこれくらいでなきゃ…足りないっしょ?」
このお客さんは俺の一番の太客。
予約入ったって聞いた時点で覚悟はしてたけど…
この人のロングコースマジ地獄。
数本こなした後だとなぁ…、やっぱり体力を奪われる。
まだまだ勢いの衰えない客の竿を
指でスリスリとなぞった。
まあ、客の期待に応えるのが俺の仕事だし、
それが出来たから今俺の生活は成り立っているんだ。
言ってしまえば肉体労働と変わりない。
ちょっと使う所が違うだけ。
「なぁアリスちゃん。」
「んぅ?」
わざとらしいぶりっ子返事はお手の物。
「……俺の事愛してっか?」
「もちろんだよ?どぉちたのっ。」
潤んだ瞳、上目遣い。
この人の好みは心得ている。
「……ったら…くれよ…っ。」
「え?なに────っっいた!」
巷で騒がれるパンデミック。
その病にかかった者の生存率は絶望的。
だがほんのひと握りの生存者は口々にこう言うんだ。
”愛するΩの涙に生かされた。”
「んぐ、ぁ……くっ、るし……っ。」
αに本気で押さえつけられたら俺に抵抗なんてできない。
ギリギリと締め付けられる首は呼吸すら出来なくなって
生理的な涙がボロボロと溢れた。
「涙だ……涙、涙……ははははは、俺は生きるんだ。はは…。」
客はそう言うと、俺の首からパッと手を離して頬を流れる涙を掬う。
…なんだよ、こいつ。
今までこんなこと、してきたことなかったのに……。
まるで正気を失ったようなαのその行為に耐え切れず、
そいつが顔や身体に俺の涙を拭いつけている間に、
慌ててフロントに助けを求めた。
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