アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11
-
心臓の鼓動が、鼓膜に響く。
ドクン、ドクン。
もちろん、有効だ。
ずっと夢見ていた。
実は男の子だったんだよって、笑って話をしようと思っていた。
それで、気持ちの整理をつけようと考えていたのに。
なのに・・・。
どうして、聞いてくれるの?
ドクン、ドクン。
期待、していいのかな。
やっぱり冗談って言われたら、もう立ち直れない。
「・・・、ゆ、」
有効です。
そう言いたいのに、唇が震えて声にならない。
憧れていた、もう逢うことなんて出来ないと諦めていたその人が、真矢の目の前にいた。
勇気を振り絞って、彼の白衣を掴んだ。
「ゆ、有効です。」
「ありがとう!」
真矢は力強く抱きしめられた。
※ ※ ※
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 15