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そこからの記憶は曖昧だ。
施設の案内もそこそこに、疲れたから休みたいと伝えると、連れてこられたのは8畳ほどの部屋。
両側の壁に沿うようにベッドが置かれ、それぞれに机と小さな棚が振り分けられている。
「ここでは2人部屋を使用していただきます。」
日用品は全て国から支給されるらしく、左側のベッドには新品と思われる服が無造作に置かれていた。
「あの、同室の人って…」
「ご安心ください。颯月様と同じくΩの学生の方です。現在はコミュニティールームにいらっしゃいます。」
コミュニティールーム?
聞きたいことはたくさんあったけれど、
それだけ言うと、では、と冴木さんは部屋から出ていった。
…質素な部屋だな。
「…あ、学校の奴らに別れ言ってないや」
まぁどうせ、高校には国から連絡があるんだろうな。
そんで、俺は施設に連れて行かれた、と担任の先生から報告があって…
色んな事があり過ぎて、どうでもいい事が気になるのに、ベッドに腰掛けると、そんな事も考えられなくなるくらいの猛烈な眠気に襲われ、俺はゆっくりと意識を手放した。
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