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「そっかぁ、颯月くんは高校2年生なんだ!僕は1年だから先輩だね」
部屋を出てから食堂に向かう道までの間、歩夢はこの施設のことを色々と教えてくれた。
俺達が住む階には全て高校生が暮らしており、2つ下の階に教室があるらしい。
授業数は普通の高校より少ないが、平日は学校へ通い、土日は各々が好きなことをする。
各部屋に風呂は付いてるが、温泉もあり、
コミュニティールームと呼ばれる広間ではΩ同士の交流が行われている。
まるで、普通の生活だ。
「ここが食堂。一応時間は決まっているけど、売店なんかは24時間やってるから、食べたい日だけここで食べるって感じかな」
ここでは、お金を支払うという制度はない。
朝食を受け取り、空いた席に座る。
広く開放的な食堂には、既に20人ほどが座っていた。
「歩夢、ここにいる人って全員Ωなのか?…店の人とか、」
「あぁ、ううん。違うよ。ほら、ここに来る前に手首にタグ付けられたでしょ?それがΩの印。警備の人だったり生活を管理する人、後は先生なんかは、番いを持ったαやβだよ」
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