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俺がこの施設に来てから3週間。
この隔離された空間にも慣れつつある。
「颯月くん!コミュニティルーム行こっ」
「おう」
そして不思議なことに、これまで関わったことのなかったΩ、つまり施設にいる人達ともそれなりに上手くやっている。
「今度ね、伶くんとこのルームメイトと一緒にゲームしようって約束してるの!颯月くんも行こっ」
まぁ、歩夢のお陰ってのが1番大きいけど。
彼が仲介となって、こうして俺と他のΩとの交流を取り持ってくれている。
「あれ?何だか騒がしいね」
いつものようにコミュニティルームへ向かうと、普段静かな入り口がやけに騒がしい。
見たところ、中を窺うように覗いているのは普段利用しているはずのΩ達だ。
「どうしたの?」
「あっ、歩夢くん…。あのね、中に知らない人たちが…」
歩夢がその内の1人に声をかけると、そう言って恐々といった感じで中を指差す。
「……α」
彼等に見覚えはないし、素性も知らない。
けれど、一目見た瞬間分かった。
Ωの本能がそう叫んだ。
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