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「改めるまでもないが、一ノ瀬匡。17歳。父の勧めでパートナープログラムに参加した。」
「あっ、谷野颯月です。16歳、明高の2年でした…」
…って、何してるんだ。
突然始まった自己紹介に、自分が裸であることも忘れて、
ベッドに座り直して後に続く。
「颯月君か。すまない、君のことを知らなくて…」
「いや、俺は只の一般生徒だし…会長は学校中で有名だったから俺が勝手に知ってただけで…」
それにしても…
目の前にいるのはあの生徒会長だと、
再認識してさらに緊張する。
「風呂は入口の左側だ。颯月君、先に入ってくるといい」
噂では、会長は先生からの信頼も厚く、物静かで、
育ちの良さを具現化したような人物だと聞いていた。
「…ありがとう、ございます。」
言われた通り風呂に向かうと、バスタブには
既に湯が張られていて花弁がぷかぷかと浮いている。
「…ホテルみたい」
それだけでなく、風呂に入った数秒後には、
着替えを置いておくと伝えられ、扉越しに感謝の言葉を告げる。
噂通りの人物に、安堵を覚えたのも束の間、
風呂で一息つくと、言いようのない不安に襲われた。
「運命の、番い…」
倒れる直前に彼は確かにこう言っていた。
Ωを保護する施設なだけあって、ここでの授業には
第二の性について詳しく学ぶカリキュラムがある。
運命の番いは、その強力な繋がりによって、
これ以上ない程の快楽と、妊娠率の増加を可能にする。
しかし一方で、
もしも番いとなれない場合、他のαと番いになったとしても
Ωは満たされない快感と発情期に苦しめられる。
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