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「いてっ、」
拗ねる真似をしながらそう言うと、伶に頭を小突かれた。
「お前なぁ…運命の番いがどういうことか分かってねぇから…」
「…分かってるよ。」
分かってる。
2人に向けて発した言葉だったけど、自分に向けてでもある。
「っ、ほらっ!颯月くんもそう言ってることだし、この話は終わりっ!
それより体調は大丈夫?発情期、来たんだよね?」
「一ノ瀬と会ってすごく楽になったし、部屋にあった緊急用の薬飲んだから今は何とも」
「そっか。…もしかすると、相手が運命の番いだったから、っていうのも大きいかもね。…今後は発情期が毎月来ることになるけど…会う約束はしたんでしょ?」
「…うん。定期的に来るからその時に、って」
「…それって、定期的に番い探しにくるってことだろ」
「伶くんっ!」
「いいよ歩夢。あながち間違いでもなさそうだし」
伶の不満そうな顔は、Ωとして俺より多くの経験をしてきたから。
俺のことを考えてくれているのを感じて、怒る気は起きなかった。
「…でもまぁ、あれだ。一ノ瀬って奴も番いは居ないなら、颯月が番いになれる可能性もあるだろ」
「あっそうだ!言い事思い付いたっ」
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