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7番目の死霊魔術師1
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「…お前、ネクロマンサーだな」
シは、首元を深く覆った服を身にまとっている。
顔の半分くらいまで、薄汚れた紫土色の布に覆われていて、
前髪が長く顔がよく見えない。色は艶やかな漆黒。
「何故そう思う?」
少し掠れた声だった。
シは、この国の警察と1人の魔術師によって囲まれていた。
ざっと20人程度と言ったところだろうか。
「…くせぇんだよ」
シと話しているのは、この国の魔術師だ。
ちなみに、魔術師にもランクがあって、
強大な魔術師ほど腕章の星の数が多くなる。
最高位までいくと7つになる。
あとは、
階級が上がると呼び方が変わるが、シは面倒くさいので覚えていない。
ただ、目の前の魔術師の星の数は結構多い。
シは、目があまり良くないので、
じっと見つめて星の数を数えるが、
滲んで数え間違えて、最終的に面倒くさくなって、
数えるのを辞めてしまう。
…まぁ、とにかく強いヤツってことだけは分かればそれで良い。
「死臭がな」
魔術師は、顎を突き出して、シのことを見下している。
それ以外の警察官の多くが蔑むような強い視線を向けている。
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