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7番目の死霊魔術師3
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「あのー…」
「黙れ」
シの両脇を掴んだ警察官に、話しかけるとぴしゃりと怒られる。
「…じゃあ、はい!」
シは、そういいながら右手の掌をあげた。
「…ちょっと発言してもよろしいでしょうか?」
聞こえているのだろうが、シの言葉を無視する。
「じゃあ、勝手に喋りますけど…
僕を捕まえる時に、
両手をまず先に拘束するっていうマニュアルのようなものって
ないんでしょうか?」
のんびりとした口調でそういったシに対して、
勿論口を結んだまま、両脇の警察官は答えない。
「一応、助言のつもりだったんですが…」
シは、引きずられるように連行されて、車に乗せられる刹那。
「うわっ!」
「おいっ!」
両脇の警察官がしっかりと捕まえているはずの腕をスルリと抜いた。
「隙だらけー…ってね」
一瞬出来た隙間で、シが地面に掌をかざす。
足下に影のような真っ黒い魔方陣が現れる。
「恵比寿様っ!恵比寿様あっ!!」
辺りに大声と緊張が走る。
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