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「ん、う……っ!」
布越しにキツく根元を握られ、ビクリと大きく跳ねた。
出すはずだった熱が一気に戻ってきて、目の前がチカチカして呼吸が苦しい。
「そう簡単に達されては困る。
俺が〝いい〟と言うまでイクな」
「はぁ…ぁ、そん、なの……あぁっ」
握ったままもう片方の手でグニグニと鈴口や裏筋を触られ、その度に体が震える。
アーヴィング様の口は再び胸の粒へと戻り、唾液に塗れたそこは既にチュクチュク卑猥な音を出していて。
(こんなの、無理…っ)
逃げたいのに、乗っている長身をどかすことができない。
長い指先や熱い舌は的確に自分の弱いところを攻めていて、出どころを失った熱は溜まる一方。
「ぁ、あぁ…あ!あぁぁっ、ゃ、んん……!」
熱くて熱くてより強くシーツを握る。
出すことができない苦しさで涙が浮かんで、ただただ声をあげることしかできなくて。
「まだ意識は飛ばすなよ、リシェ」
「っ、アー、ヴィング…さま……ひぁ!」
自分の身体を知り尽くされている番からの愛撫を、怖いほどに堪能した。
「……もうそろそろいいだろう」
1番熱いところを行ったり来たり。
頭がぼうっとして、アーヴィング様の声もぼやけて聞こえる。
「ぁ…はぁ……はぁ…っ、は」
限界まで高められた身体は、もう何処を触られても気持ちがよくてピク…ピク…と震えてしまう。
何度も浅い呼吸を繰り返しながら、なんとか意識は飛ばないよう自我を保っていて。
けど、
(も、ゃだ……)
ここまで長い前戯はされたことがない。
こんなに感じているのにイけないのは、最早苦痛で。
早く出したい。この身体中で動き回っている熱を放って楽になりたい。
そして、そして早くーー
(挿れて、ほ、し)
いつもだったらとうの昔に挿れられてる。
なのに、今日はまだ後孔すら触られてない。
嫌だ。
切なくて、刺激を受ける度キュゥッとひとりでに締め付けてるのが分かる。
こんなに心のないセックスは初めてで、怖い以上にただただ寂しくて悲しい。
この事態を招いたのは自分だ。僕がいけない。
けれど、どうか もう許してーー
グイッ
「っ!」
急に抱き上げられ、ぼやけた意識が一気に戻ってきた。
顔を見上げると、何処かへ歩くアーヴィング様。
そして、
「リシェ、立て」
「……ぇ、そ、そんな」
「立つんだ」
後ろから両脇を支えられながら、なんとか震える足で立ったそこは
ーー全身鏡の前。
「さぁ、何が写っている」
「…ぼ、ぼくが、写って…います……」
「どんな表情の、君だ?」
「……っ、ひ、卑猥な、表情の…ぼくが……!」
ーー嗚呼、なんて卑しい顔。
(僕、こんな顔してるんだ)
欲情した頬は真っ赤
溜まった熱で苦しそうに眉を歪めていて
拭えてない唾液はトロリと口元から垂れていて
なにより写っている目が「貴方が欲しい」と言っているようで、恥ずかしくて恥ずかしくて目を逸らす。
「逸らすなリシェ。自分の全身もよく見るんだ」
冷たい、アーヴィング様の声。
何故ここまで衣装を脱がされなかったのかよく分かった。
散々舐められた胸部は、唾液で濡れて布が透けてしまって、赤く腫れぼった乳首が見えている。
下部も、トロトロ出ていた先走りが布を濡らし同じく透けてしまっていて、完全に勃ちあがっている僕のモノがクッキリ現れていて。
「ーーっ、ゃ、だ……っ」
なんて、淫猥な格好をしているんだろう。
ピクッピクッと震えている身体にこんな衣装を着け、そしてこんな顔をして……
「……ふ、うぇぇ」
羞恥心でいっぱいになり、ぶわりと涙が浮かんだ。
「ご、め…なさぃ……っ」
もう絶対こんなことしない。
大体、この前の喧嘩の後アーヴィング様はちゃんと怒る前にひと呼吸おくことを実践してくれる。僕も、何かする前にはちゃんとひと呼吸おいて考えないといけないのに。
「ひ、ぅぇぇ…っ、めなさ、ごめ、んなさい、」
(僕のせい…僕のせいだ……)
ぼろぼろ流れる涙は止まらなくて、情けなくしゃくりあげてしまう。
「リシェ、わかったか?」
「は、ぃ……っ。
これからは、ちゃんとっ、考えてから行動するように、しますっ」
「そうしてくれ。君の命に関わることが起こる事だってあるんだ。もしくは、こうやって知らない誰かに淫らにされることも。俺以外とこういうことをするのは嫌だろう?」
「ん、ゃだ…いやです……っ!」
「なら、これまで以上に気をつけろ。
君1人で無鉄砲に動くな。いいな?」
「はいっ」
コクコク頷くと、ようやくアーヴィング様の手が優しく頭を撫でてくれた。
それにびっくりするほど安心して、さっきとは違う意味の涙が溢れてきて。
「よし。わかったならもういい、イクんだ」
「?」
「ここで出せ、リシェ」
「ぇ……? あっ」
下部の衣装をずらされ、震える僕のモノが取り出される。
ここでイク? ちょっと待って。
この状態で出すなんて、そんなのーー
「あぁ、鏡に写る自分へかかってしまうな」
「っ、」
「だが、またベッドに戻るまで我慢するのは君が辛いだろう。ここで出してしまうのがいい」
「な…そん、な」
「リシェ」
「ひあぁ…ん……っ」
耳元で低く呼ばれ、ゾクリと感じてしまう。
本当に、もう何処からでも反応してしまうくらい敏感に高められてて、吐息ですら辛い。
「この鏡に写る自分を眺めながら、全身で震え、己に向かって出すといい」
「ひ…ぃや、いや…ぁ……っ」
「ほらリシェ、これ以上の我慢はいらんぞ」
脳が嫌だと言ってるのに、言うことを聞かずどんどん集まってくる熱。
(待って、待って、お願い…!)
こんなのは恥ずかしすぎる。
淫猥な自分を見ながら、そんな自分にかけるなんて、そんなの…そんなの……
「ぁ、あ、ぅ……待っ、んん!」
我慢したいのに、溜まりに溜まった膨大な熱を止められない。
愛する番に後ろから支えられ、耳元で囁かれ、鏡に映る散々焦らされた自分を見せつけられ、そして、そしてーー
「ーーリシェ」
「ひぃ!?」
はぁぁっという、吐息と共に熱く呼ばれた名前。
それにビクンッ!と大きく身体が跳ねて
「ぁ、あ!いやぁぁあぁぁ!!」
ビュクッ!と勢いよく飛び出した白濁は、止まること知らず数回に分けピュクッピュクッとでてしまう。
(ぁ…うそ……っ)
それはパタパタパタ…と鏡に写る自分をはしたなく汚す。
その行為にゾクリと感じて、また身体が震えて
「ふ、んん…っ、ぁ、あぁ……!」
空っぽになるんじゃないかってくらい出し切ったのに、またイってしまったかのような感覚。
ビクッビクッと震えるのが止まらなくて、熱を出してないのに脳内がぼやける。
(なに、こ、れぇ……っ)
「おっ、と……リシェ」
しばらく震えが続いて、ようやく治ってガクリと身体から力が抜ける。
アーヴィング様に支えられ、肩で息をしながら改めて見た全身鏡には
白濁で汚れた景色の中懸命にこちらを見る、僕の姿が写っていた。
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