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新歓4
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-玲翔side-
屋上の扉をガチャりと開けると、一面の青が目に入った。太陽の光が暖かく、そよ風が気持ちいい。
「屋上っていいな。」
そう言って、いい感じの日向の所に座った。
ガサゴソと紙袋からクロワッサンを手に取り、口いっぱいに頬張った。
「ふん、ふまい!」(うん、美味い!)
外側はサックサクのパリッパリなのにどうして内側はこんなにもふわっふわなんだろう!ほんのりとバターの香りがするのがまた良い感じだ。
その後カレーパンも美味しく頂いた。
「ご馳走様でした。」
「キミって美味しそうに食べるね〜」
クロワッサンとカレーパンの余韻に浸っていたら、どこからか声を掛けられた。俺は声のした方を向くも、その主は確認できない。
「あれ?確かに聞こえたんだけど、、」
「ふはは、ココだよ〜!」
「あ、」
声の主は屋上の入口の上に座っていた。
「会計さんじゃないですか」
「そうそう、当たりー!俺は会計の丑満 司だよ♪」
「何してるんですか?本当に謎なんですけど…俺の中では貴方はただの変態ですよ?」
「えー、なんでさ〜」
「だって貴方、人の食事を観察してましたよね?ほら、キミって美味しそうに食べるね〜とか言って見てたじゃないですか。ただの変態ですよ。」
「やだな〜、たまたま目に止まっただけだよ〜!俺は仕事してたの!」
「そうなんですか、大変ですね。貴方以外サボってますもんね。まあ、俺には関係ないですが…」
「…俺以外サボってるってよくわかったね〜!因みに今は新歓の最終調整をしてたところなんだ〜」
「はぁ、そうですか…」
「うんうん、玲翔君は確か逃げる側だったよね〜。食堂と購買無料券のために頑張ってよね〜」
俺は早く教室に戻りたかった。どうにかしてここから出る方法を…
「はい、ブラ○クサンダーあげる〜美味しいよ〜」
いつの間にか会計さんが目の前に来ていた。
びっくりするからやめて欲しい。
「…ありg」
とりあえずブラッ○サンダーのお礼を言おうとしたら、会計さんが抱きついてきた。首元に顔を擦り寄せてくる。
「え、あの…会計さん?!……ぃ!」
どうしたのかと思っていたら、首筋にチクリと痛みが走った。
するとようやく離れた会計さんは満面の笑みで言った。
「よ〜し充電満タン♪」
会計さんはパソコンを持って出ていってしまった。
痛みがした所を触ってみる。特に何も無いようだけど…
「戻るか」
考えるのが面倒になって、教室に戻る事にした。
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