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side.蓮
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そろそろ寝ようかと思い布団に入ったのは11時を過ぎたころ。
大学4年になってから学校に行く機会が極端に減り、バイトと就活の日々を送っていた。
明日は約一週間ぶりに登校するのだが、どこかの部活が高校生向けのイベントをやるため、午後からは立ち入り禁止になる。予定を確認すると2限だけ行けばいいことになっていた。
「…緊張してきたかも」
4年間毎日のように通い続けているのに、1週間空いただけで初めて行くのと同じくらい緊張する。情けない。
そんなことを考えていると、どんどん眠れなくなり、時計は1時を指していた。
早く寝なきゃと思ったが眠れず、寂しくなって電話をかける。
prrrr prrrr
15分ほど話した後、不安になって「明日休んでもいいかな」と言うと少し時間を空けて「明日の朝部屋に行く。とりあえず今日は寝ろ」と返ってきて電話が切れた。
一度不安を口に出すと止まらない。目が冴えてどうにも寝られなかったので睡眠薬と不安止めを水で流し込み再びベッドに入った。
起きてボーっとしているとチャイムが鳴った。浩太だ。
「本当に来てくれたのか」と思いながら玄関を開けて招き入れた。
眠れたかと聞かれたので、すぐに寝たと返事をしながら慌ててベッドサイドに放置してあった薬の残骸をポケットに入れた。
浩太が大学まで送ってくれることになり、帰りも迎えに来てくれる約束をした
車を降りたところでやっぱり無理と引き返そうかと思ったところで友達に話しかけられた
「おはよー」
「あ、おはよ」
「一緒にいこーぜ」
今日の講義は経営学
正直学生の大半は話を聞いていない
隠れてスマホをいじっていたり…
さすがにそこまですることはなくても締め切り間近のレポートを終わらせたことは何度もある
この先生たまに質問振ってきたりして嫌なんだよなぁ
「おい、蓮!
今日この後カラオケ行かない?」
「これからデート」
「いいなぁ、年上彼女!」
なんとなく彼氏だと訂正する機会を逃しているから友人の中で俺の恋人は女ってことになってる
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