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あれから3時間ほど仮眠をとった後、朝ご飯を買うためにコンビニに来ていた
「頑張ってくれたから奢るよ」と鈴木さんが言ってくれたので甘えることにする
鈴木さんはインスタントのみそ汁とおにぎり
俺はパンとサラダとカップスープ
園田さんはカップラーメン(それも辛そうなやつ)とおにぎりを持ってきた
朝ごはんって性格出るよな……
会社に戻って朝ご飯を食べ始めたところで内田が入ってくる
「白井、今いい?」
「朝ご飯中」
「ここで話しても大丈夫ですか?」と鈴木さんに聞いて俺のデスクのとなりの空いた席に座る
「食べながらでいいから聞いて」
「なに?」
「いろいろあって斎藤さんは別の部署に行くことになった。でも別のとこから1人抜いてきたから安心して」
「いろいろって何?」
「長くなるからそれはまた今度。
ここに来る新人の名前は佐藤祐飛
外語大卒だから通関士の資格はなくても多少の戦力にはなると思う」
「ああ、それはよかった」
「ということで9時になったら会議室に来いよ
徹夜らしいけど新人の手前あくびしてたら容赦なく突っ込むからな」
「事前にどーも」
内田は人事部だから今日は特に忙しいようで用件だけ伝えるとデスクに戻っていった
新人との顔合わせは予定通りに終わり、それぞれ部屋の位置の確認をして解散になった
それぞれが自分の部署に戻って仕事を再開する中、
佐藤君はさわやかな体育会系っていう感じの印象
終始ニコニコしているし、返事や挨拶もしっかりできる
憂鬱だった新人教育が少し楽しみになる
蓮にLINEをするためにスマホを見ると蓮から
『バイトの店長に話があるって呼び出されたから行ってくる』
と一時間前に来ていた
蓮は(多分)ファミレス、居酒屋、家庭教師の3つをかけ持ちをしている
なぜ多分なのかと言うと、蓮はあまりバイトの話をしたがらないから。
それでも何かあったときのために場所や名前は一応聞いていた
『今終わったから迎えに行くよ
どこにいる?』
とだけ返信して車に向かった
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