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蓮はご飯を食べ終えるとすぐに寝てしまったので、田中さんに「少し待っていてください」と伝えて蓮をベッドに運んだ
「えっと、田中さんにお聞きしたいことがあります」
「泰介(たいすけ)でいいですよ」
「じゃあ、泰介さん
あなたは何者ですか」
「雄一様の秘書、といったところですかね」
「いつから秘書を?」
「私が20歳の時ですから15年ほど前ですかね
15歳で養護施設から追い出されたところを雄一様に拾っていただいたんです
成人するまでの5年はあの家で家政婦をしていました」
「じゃあ蓮が小さい時から」
「ええ。蓮様が2歳のころから知っています」
「泰介さんは雄一さんが蓮に性的な目を向けていると思いますか?」
泰介さんは一瞬困惑したがすぐにフフッと笑った
「何かおかしいことが?」
「『蓮は開発済み』とか言われたんでしょう?」
「はい」
「テスト、していたんだと思います
それで別れるような恋人は蓮様には相応しくないと」
「もう少しましなやり方があったのでは?」
「過保護なくらい蓮様を大切に思われているのです
それと、分からなかったのだと思います」
「何が、ですか?」
「蓮様が恋人をお連れになったのは今回が初めてですから。
どのように接したらいいのか、どうしたら本性が見抜けるのか。
考えた結果のカマかけですよ」
「蓮に恋人がいなかったとか?」
「詳しいことはわかりません。
でも大丈夫です、きっと明日あたりに種明かしされると思いますよ」
「蓮に危害を加えるような人間でないことはわかりました
今後そのようなカマかけはやめるようにお伝えください」
「フフフ、分かりました。
私からも質問させていただいても?」
「はい」
泰介さんは今までとは違う少し真剣なトーンで俺の目見て言った
「蓮様が30歳を迎えられたとき、経営に入ることは蓮様の幸せになると思いますか」
「!」
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