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ひとしきり海で遊んだ後、車で移動してホテルへと向かった
今回泊るのはこのあたりのエリアで一番口コミの評価が高いホテル
朝はバイキング、夜はゆっくりと部屋食が楽しめる
温泉もいくつか種類があって中には貸切風呂もあるらしい
ホテルに到着してチェックインを済ませ部屋に案内してもらった
蓮はホテルの大きさとかロビーの広さとかすべてに驚いている
都内の一流ホテルを自分の部屋みたいに使っているくせに(笑)
部屋に入って目に飛び込んできたのは大きな窓の外に見える海と夕焼けだ
『バルコニーから見る景色が最高』というレビューはきっとこれを指していたんだろう
ホテルマンは荷物を運び入れた後、簡単に部屋の説明をして部屋を出て行った
今日の夕食は18:30に運ばれてくるのでそれまではゆっくりできる
蓮は部屋の中を一周して戻ってくると後ろからギュッと抱きついてきた
「……高かった?」
「蓮は気にしなくていいよ
誕生日旅行だからね」
「でも」
「いーの。それともお祝いさせてくれなの?」
「う…」
たぶん自分もお金出すとか言おうとしていたんだろう
諦めて離れようとした蓮の腕をつかんでソファーに座らせた
隣に向かい合ってキスした
「好きだよ
これからもずっと好き」
「ん、僕も」
蓮の一人称はいつの間にか「僕」になっていた
どこか子供らしさの残る、上手に甘えることができずに育てられた蓮がこうして俺に甘えてくれることがたまらなかった
今すぐに食べてしまいたい衝動に駆られる
だがまだ風呂も夕食も済ませていない
せっかく温泉に来たから大浴場で風呂入りたいしね
押し倒したい気持ちをぐっと抑えて言う
「ご飯の前にお風呂行こうか」
「うん」
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