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蓮と相談してインフィニティ風呂がある大浴場に行くことにした
エレベーターで温泉エリアに降りるとラウンジがあった
おしゃれな酒の瓶がいくつも並んでいる
人の姿はまばらでそれぞれ自分の時間をくつろいでいる
雑誌を読んでいたりお酒を飲んでいたりうたた寝している人もいる
脱衣所で蓮と二人で並び服を脱いで大浴場に入った
「景色きれい」
「うん。きれいだね
後で露天風呂行こうね」
「ん」
体と髪を洗って風呂に入ったところで5、6人ガタイのいい男がどやどや入ってきた
なんかガラ悪そうだし周りの目とか気にせず騒いでるし。。
先に入っていたほかの人は逃げるように出ていったり露天風呂に移動している
「俺らも露天行こうか」
「うん」
外に出て露天風呂に入ると「君らも逃げてきた?」と聞かれた
「はは、ガラ悪そうだったので」
「昨日からいるんだけど、彼ら昨日の夜も大騒ぎでね……」
「スタッフさんは?」
「2回位注意されてたけどね
ああいうタイプはなかなかいうこと聞かないじゃん」
「ああ、そうだったんですね」
蓮がきゅっと小指を握ったので振り向くと俯いていた
「どした?調子悪い?」
フルフルと首を振るが涙を目に溜めている
「上がろっか」
事情を教えてくれた男性に会釈し、蓮の手を引いて風呂を出た
相変わらず男たちは大騒ぎしている
蓮と俺のことを見ると近づいてきて強引に蓮を引っ張って抱き寄せた
「ちょっと貸してよ」
「は?」
「貸してってお願いしてんの」
「俺のなんで返してください」
ちょっと無理やりに蓮を引き戻して大浴場から出た
ラウンジまで戻るとさっきの落ち着いた雰囲気とは少し違う
従業員何人かが歩き回り一人一人になにか話しかけている
部屋に戻ろうとしたところで、従業員の一人に声をかけられて「中で従業員が水をかけられているところを見なかったか」と聞かれた
見ていない、と答えようとすると蓮が
「見ました」
と消え入りそうな声で言った
男たちが注意しに来た従業員に洗面器やシャワーで水をかけていた
外からだったのでお湯だったか水だったかはわからない
殴る蹴るなどの暴行はしていなかったと思う(見ていない)
蓮は途切れ途切れになりながら従業員に説明した
従業員は丁寧にメモを取った後俺たちの部屋番号を聞くとお礼を言って立ち去っていく
「部屋戻ろう」
蓮が返事をする前に手を引いてエレベーターに乗った
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