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side.蓮
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父さんの提案で浩太の仕事姿を見れることになったけど、俺迷惑じゃないかな…
なんか通関士の仕事に興味があるってことになってるし…
浩太が自分の部署に連れてきてくれて、引っ張り出された椅子で待っているように言われた
残された2人の社員さんのうち1人は浩太と同じくらいでもう1人は俺と同い年くらいっぽい
若い方の社員さんに話しかけられた
「蓮君?だっけ」
「はい」
「あ、俺は佐藤祐飛
蓮君は今大学生?」
「4年です」
「4年か~!
何勉強してるの?」
「経営と外国語、ですかね」
「すご!
やっぱり将来は経営者に?」
「うーん、そう、ですね」
どう返すべきか悩んでうやむやに返事をしたところでもう一人が口をはさんだ
「佐藤、その書類午後の会議で使うから印刷してって言われてなかった?」
「やべ!そうでした!
印刷してきます!」
バタバタと資料をもって佐藤さんは出て行ってしまう
ちょうど同じタイミングで浩太ともう一人が戻って来た
浩太は社員さんを紹介してくれたあと、午後はこんなことやるよっていう説明をしてくれた
鈴木さんと園田さん、そして佐藤さんも最初のような戸惑っている様子はすっかりなくて簡単に挨拶した後は自分の仕事に戻っていった
もうすぐ2時になろうとしているところで園田さんが佐藤さんに声をかける
「佐藤、打ち合わせ行くよー」
「はい!」
「白井君、私も打ち合わせに行くからここ任せたよ」
「はーい
ふぅ、やっと2人になれた」
「え、」
「急にこんなことになってびっくりしてるでしょ」
「うん、俺邪魔じゃないかな?」
「邪魔じゃないよ
むしろ見学という名の放置プレーでごめんね」
「ううん」
「鈴木さんにはちゃんと事情話して定時上がりできるようにしてもらったから一緒に帰ろうな」
「うん」
「じゃ、仕事しますかー」
放置しているという割には作っている書類の説明をしてくれたり、ホチキス止めなど簡単な作業を一緒にしたりしてあっという間に6時(定時)を迎えた
「じゃあ、お先に失礼します」
「はーい、蓮君もお疲れ様」
皆さんにペコっと頭を下げてオフィスを出る
父さんからさっき「帰り社長室に寄って」とメールが来ていたのでその足で社長室に向かった
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