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社長からは特に何も言われることなく簡単な挨拶だけだった
泰介さんとも挨拶をしてエレベーターに乗り込んで社員用駐車場に向かう
定時後の一番混む時間帯のため奥の方で蓮と離れないようにうまく移動しながら目的階への到着を待った
初めての環境に半日いて疲れたであろう蓮を隣に乗せて車を走らせる
「新鮮だね
いつも一緒に帰ることなんてないし」
「うん
今日はありがとう」
「ううん
疲れた?」
「少しだけ
働くって大変だね」
「そうだね
でも無理はしなくていいんだよ」
「うん」
家に帰って夕食を食べて風呂に入る
さすがに疲れたらしい蓮はソファーで寝入ってしまった
「れんー、かぜひくよ」
「ん、」
「ほら、起きて
ベッド行こう」
「つれてって」
「仕方ないなー」
ひょいっと抱き上げてベッドまで運びしっかりと布団をかけた
今日一日本当に疲れたと思う
俺も新入社員時代は毎日先輩が仕事をしているのをひたすら横で見るのが仕事だった
普通に仕事するよりも見ているだけの方が時間が長く感じるし疲れるんだよね
優しく頬を撫でれば嬉しそうに微笑む
残業分の持ち帰った仕事をやるために重い腰を上げて寝室から出た
家でやっても記録すれば残業代を貰えるのはありがたいけど、そもそもの仕事量を少し減らしてほしいのも本音だ
定時で上がる日はこんな風に蓮が寝た後に仕事をするのが当たり前になっている
今月も残業時間がかなり100時間に迫っていて、それを超えてしまうと指導が来るのでギリギリのラインだ
自分の部屋に入ってパソコンを起動する
いくつか残ったタスクを確認して端から片付けていった
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