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トレーや食器を返却してから蓮の手を引いて車に戻った
蓮は俯いたままで悲しそうな不安そうな表情を浮かべている
「蓮、後ろ乗って」
後部座席に座らせる
車内は特に暑くも寒くもなかったのでエンジンはかけずにそのまま蓮の隣に座った
「急にごめん、びっくりしたよね」
「うん」
「怒ってる…?」
「怒ってるわけじゃ…」
「離れるのが不安?」
「っ、うん」
「3日だけ、たった3日だからさ」
「…うん」
「電話もするし、メールもするよ」
「うん」
「お土産、買ってくるから」
「うん」
「初めてだし不安だよな」
蓮と同棲を始めてから初めての出張
もともと出張がそんなにない仕事ゆえに、離れることに対する蓮の不安は必要以上に大きくなっていた
「不安なら一度実家に戻る?」
うーん?と首をかしげてしばらく考えていたが結局その場で答えを出すことはできず家に帰ってから考えようってことにした
買い物を終えて帰ってきてからの蓮は落ち着きがなく、行ったり来たりを繰り返している
こんなんなら出張誰かに変わってもらえばよかった…
ソファーに近づいてきた蓮の腕を引っ張って腕の中に閉じ込める
「うわっ」
「れーん」
「な、に?」
「今日はシよ」
「あっ…」
耳や首筋にキスを落として困らない程度にマーキングする
優しくお腹を撫でまわしたりたまに胸の突起に触れてみたり。
昨日俺の浮気を疑ってたけど、俺だっていつも不安だ
6つも年が離れているとジェネレーションギャップを感じることも多い
柄にもなく弱気になって確かめるように蓮の顔を覗き込んだ
「…蓮は、浮気してない?」
「?
してないよ」
「蓮が昨日言ってたでしょ、ほかの人にとられたくないって」
「うん」
「俺も同じ」
「そう、なの?」
「うん
学生同士の方が一緒にいられる時間も長くとれるし、歳が近い子の方がいいのかなとか、さ」
「浩太が一番、だよ」
「ほんと?」
「ほんと」
抱き合ってキスをする
体中にお互いのしるしを残していく
昔はこういうの、嫌だったな
キスマとか噛み跡とか、束縛されてるみたいで気持ち悪いって思ってた
でも今の俺は嫌じゃない
それどころかもっとつけて欲しいしもっとつけたいって思ってる
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