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額がなにかにぶつかった。
まだ眠たい睫毛を持ち上げる。
長岡のにおいがする。
だけど、そこに混じる知らないにおいにまだ眠い頭は動き出す。
…そうだ、ラブホテル…泊まったんだ
長岡に抱き締められ胸を満たすにおいは恋人のものだが、混ざるにおいはホテルのものだ。
シャンプーもボディーソープも、寝具を清潔にする洗剤も違うのだから当たり前か。
埋めていた顔を上げ見上げれば、綺麗に整った顔がすぐそこにある。
そして、下着の中に手を入れられている事に気が付いた。
まただ
寒いのかな
起こしてしまわないようにそっと布団を確認する。
背中側は空気が通ってる様には感じない。
足も自分のものに絡んでいるし、そもそもここ部屋のベッドは長岡の部屋のものよりも大きく足は出ない筈。
寝ていて更に体温が下がっているのは理由の1つでしかない。
正宗さん、手ぇ冷たいからな
「…ん……はる。
起きてたのか」
「あ、はい」
返事をして吃驚した。
声がガサガサなのだ。
首に手をやると、昨夜の記憶が一気に甦ってきた。
頬がアツくなり散々出した筈の陰茎まで反応しそうだ。
「声やべぇな。
待ってろ、飲み物持ってくる」
下着とシャツを身に付けた恋人はベッドから降りコンビニ袋から飲み物を持ってきてくれた。
空調は完璧でその格好でも寒くないのは分かるが、朝から見るにはあまりにも刺激的だ。
「ほら、飲みな」
「ありがとうございます。
でも、歯磨きを先にしたいです」
「それもそうか。
俺もキスしてぇし…おいっ、大丈夫か」
起き上がろうと床に足を着いたまでは良かった。
身体が痛んだが、それだってセックス後いつもの痛みだ。
だが、起き上がる事が出来ずべちゃりと床に尻を着けてしまった。
鈍い痛みが内臓まで刺してきたからだ。
「腰が、すごく痛いです…」
「悪い…。
変な体勢でしたよな。
がっつき過ぎた」
綺麗に整えられた眉を八の字にし、起き上がる三条の身体を支えフラフラしながら洗面台へと誘導してくれた。
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